【するりベント酒】“イカニモそれ系”自然食派弁当にクラフトビール - イザ!

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するりベント酒

“イカニモそれ系”自然食派弁当にクラフトビール

(久住昌之氏提供)
(久住昌之氏提供)

 吉祥寺の丸井の一階にオーガニック・ローカル・ヘルシーな(3つも重ねてるけど、いまいちその意味ボンヤリなのだが)スーパー「ビオラル」が入っていて、時々仕事場弁当に利用する。カレーとかなかなかおいしいから。

 で、そこにあったイカニモそれ系な弁当を買ってきて、こいつでいただき物のビールをやろうと考えた。

 仕事場で蓋を取って、ひとり肯く。こいつは確かに見るからにオーガニックぽい。

 赤いご飯は赤米だろうか。赤飯ではないが、ゴマが入っていて、軽い噛みごたえがあり、おいしい。こういうご飯にはゴマが合う。黄色い方はひじきご飯に、大豆が入っている。これもおいしい。二種合わせてもご飯の量は全体の3分の1ほどで少なめ。ヘルシーということだろうか。酒の肴にはこのくらいでちょうどよい。これ、新幹線などの車中ベント酒にもすごくいいと思う。今度これ買って行くか。

 おかずにメイン、というものは見当たらないが、これも平等主義か。って、んなわけないですね。このつくね的なハンバーグ? が中心かな。肉じゃないのね。はいはい。

 厚揚げ、カボチャ、フキ、里芋。この4人、見事に田舎系、素朴系、非オシャレ系というかちょい鈍臭いモッサリ系で固めたなぁ。結局、日本人が健康志向を考えるとこっちにいっちゃうのか。

 って、どうも今日はこの弁当に対して、端々に悪意のあるような書き方になってしまうのはなぜか。いや、この弁当が嫌なわけではないのだ。見た目もかわいいし。

 でも、どうもボクは、ただひたすらな健康志向・自然食礼賛とかに、抵抗があるようだ。酒飲みだからか。ひねくれか。「うるさいなあ、わかったよぉ」となっちゃう。

 前に飲み屋で、そういう自然食玄米無農薬の男女が、酔っ払って「まずはみんな玄米食に変えるとこから始めるべきなんだよ!」とか話してて、いらっとした。べき言うな。そんな健康健康と叫ぶなら、酒なんか飲むな。からだに悪いぞ。あげくにそんな酔っ払っちゃって。

 まぁ、おいしければなんでもいいんだけど。というわけで、この弁当だけど、食べ始めるとおいしいんだ。ボク自身がモロ非オシャレ系な人間ってことの証明でした。里芋がうまいうまい。厚揚げも大好きだし。うど、年を取るほど好き。

 よし、この一箱で明日の健康だ。合わせてるのがキリンのクラフトビール「SPRING VALLEY豊潤496」ってやつで、これがいかにもクラフトビールって味わいのあるやつだったから、なんか逆に合ってる気がした。普通のビールより。なんかこっちも理屈っぽいんだけど、そこがなんかジャンル違いな感じで、面白かった。なんだろ。自然派料理人と、技巧派ビール職人と、同時に会ってる感じで、お互い気を使って口数少なく笑顔で、講釈何も無し、みたいな。

 なんてね。毎日これじゃ疲れるけど、こういうベント酒も、たまにはすごく楽しくおいしい。また忘れた頃やりたい。

 ■久住昌之(くすみ・まさゆき) 1958年7月15日、東京都生まれ。法政大学社会学部卒。81年、泉晴紀との“泉昌之“名でマンガ家デビュー。実弟の久住卓也とのユニット“Q.B.B.”の99年「中学生日記」で第45回文藝春秋漫画賞受賞。原作を手がけた「孤独のグルメ」(画・谷口ジロー)は松重豊主演で今年シーズン9(テレビ東京)。

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