【テレビ用語の基礎知識】「から騒ぎ」 局アナまで浮かれるなよ…東京五輪、テレビマンは裏方ですよね? - イザ!

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テレビ用語の基礎知識

「から騒ぎ」 局アナまで浮かれるなよ…東京五輪、テレビマンは裏方ですよね?

 テレビからおいでやす小田さんの絶叫が聞こえるなと思ったら違いました。オリンピックの実況でした。日本選手のナイスプレーに興奮するのは分かりますけど、アナウンサーはお仕事ですからあんなに叫びますかね。

 日本の選手たちが良い成績をおさめるのは素晴らしい。それに多くの人が喜び、興奮するのも良いことです。

 でも、実況は冷静にやってほしいですし、スタジオのアナウンサーも笑顔を満面にたたえて、「さあ、今日も日本選手たちがやってくれました! すごいぞ日本!」とかオーバーに喜ばれると、なんか逆にシラケてしまいます。

 喜ぶのは視聴者のみなさんで良いはずで、われわれテレビマンは裏方ですよね? 松岡修造さんが絶叫するならまだしも、局アナまで浮かれるなよ、と思います。

 スケートボード女子ストリート競技での西矢椛選手の金メダルに「13歳、真夏の大冒険」と実況したアナが話題になってましたね。ひとつの競技で世界の頂点を極めたトップアスリートに対して、13歳だからって「真夏の大冒険」って…と僕は思ってしまいます。

 あとは毎日、日本がメダルを何個取ったかばかりをクローズアップしすぎ。あれがプレッシャーになって、逆に実力を発揮できない選手もいそうだし、スポーツジャーナリストの人がいくら「メダルの数が大切なのではない。プレーを見てほしい」と言っても、なぜテレビは毎日毎日あんなにあおるんでしょう。

 「街頭で密になってキャッキャ応援している人」の様子を毎日たっぷり放送しておいて、「コロナの感染拡大が深刻です。オリンピックはおうちで応援しましょう」とか言ったって、説得力が皆無じゃないですか?

 あれを見れば「そっかみんな街に出て応援してるんだから俺たちも行こう。テレビに映るかもしれないし」と思う人がいるに決まってますよね。

 こんなふうにテレビ局が冷静さを失って、から騒ぎをするから「お前たちこの間まで五輪反対、中止にしろとたきつけてたのに今度は何なんだ」と言われて、また信頼をなくすんですよ。

 また、オリンピックばっかりやって、普通のニュースをほとんどやらないのも多くの人からひんしゅくを買ってます。スポーツにそんなに興味がない人はグッタリしてますよ。あんまり人気がなかった『ラヴィット!』(TBS系)がオリンピックネタをやらないから人気急上昇中らしいじゃないですか(笑)。

 ホント、目を覚ませ、テレビ局! と言いたい気持ちでいっぱいです。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える! 「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版)。

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