駐日伊大使、五輪と日本の感染対策評価 本紙取材に

産経ニュース
インタビューに応じるイタリアのスタラーチェ駐日大使=3日、東京・港区のイタリア大使館(山本雄史撮影)
インタビューに応じるイタリアのスタラーチェ駐日大使=3日、東京・港区のイタリア大使館(山本雄史撮影)

イタリアのジョルジョ・スタラーチェ駐日大使(62)が6日までに産経新聞のインタビューに応じ、新型コロナウイルス流行のため無観客で開催中の東京五輪について「イタリアでは今回の開催を評価する声が多い。開会式のスタジアムは無観客ではあったが、とても印象的な式だった」と語った。

スタラーチェ氏は東京五輪について「大変難しい状況で開催された」とし、特に感染力が強いインド由来の変異株(デルタ株)が猛威を振るう中で「他に方法がなかったと思う」と無観客開催に理解を示した。

スタラーチェ氏は、日本のコロナ対策について「米国や欧州のような厳しいロックダウン(都市封鎖)はなかったが、死者は他のアジアや欧州の国々と比べて少ない。感染拡大をある程度コントロールしている」と評価した。

また「緩やかな行動制限で、個人のモラルによってこのような状況を達成しているのは、日本だからこそだ。欧米ではこうはならない」との見方も示した。

イタリアの状況に関しては「国民の犠牲と厳格な規律に加え、ワクチンの接種キャンペーンによって緊急事態から抜け出し、感染拡大を制御している」と述べた。

イタリア政府はワクチン接種完了などを条件に隔離措置なしで日本からの入国を認めることを決めた。イタリアがこの措置をとるのはアジアでは日本のみで、スタラーチェ氏は「イタリア保健省が日本の水際対策とワクチン接種を評価した上での結果だ。欧州連合(EU)も日本の対策を評価している」と強調した。

スタラーチェ氏は2017年に駐日日本大使として着任し、近く離日する予定。次期駐ロシア大使への就任が内定している。

今月1日には2度目となる富士登山に臨み、山頂で「君が代」を流した。「日本のシンボルである富士山の頂上から、着任と帰任のごあいさつをすることがとても重要だと個人的に感じた」と語った上で、「日本の伝統文化は非常に豊かで奥が深い。一人の人生ではすべてを経験し尽くすに足りない。この地球上で文化的にとても密度が濃い国の一つだ。日本を去るときは誰でも、後悔なく去るということはないだろう」と4年間の滞在を振り返った。

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