イランの反米大統領、国会で宣誓 中東不安定化の要因に 米との対立激化も

産経ニュース
3日、イラン首都テヘランで、新大統領に選ばれたライシ師(右)に認証を与える最高指導者ハメネイ師(最高指導者事務所提供・AP=共同)
3日、イラン首都テヘランで、新大統領に選ばれたライシ師(右)に認証を与える最高指導者ハメネイ師(最高指導者事務所提供・AP=共同)

【カイロ=佐藤貴生】イランの反米保守強硬派、ライシ大統領は5日、首都テヘランの国会で就任宣誓を行う。ライシ師は国際協調を掲げた穏健派のロウハニ前大統領の方針を転換し、米国との対決姿勢を強める見込み。中東不安定化の要因になる可能性がある。

ライシ師は3日、イラン最高指導者ハメネイ師の認証を受けて大統領に就任、今月中旬には内閣を発足させて本格始動する予定だ。

ライシ師は3日の演説で「非道な経済制裁の解除に向けて行動する」と述べ、2015年の核合意を離脱し、制裁を再開した米国への対抗心を示した。

ライシ師の大統領就任直前から中東では不穏な動きが相次いでいる。

7月29日にはイランに近いオマーン近海でイスラエル系企業が運航するタンカーが襲撃され、英国人ら2人が死亡する事件が発生。イランが関与したとして米英が非難するなか、イランと対立するイスラエルのベネット首相は3日、「どう行動すべきかは分かっている」と述べ、単独での報復も辞さない姿勢をみせた。

イランの周辺ではこのほかにも船舶乗っ取り事案などが多発し、治安が悪化している。

イスラム教シーア派の地域大国イランはイラクやイエメン、レバノンなどのシーア派民兵組織と連携しているとされる。米政権がイランへの制裁継続に固執した場合、ライシ政権が民兵組織を通じてイラクの米関連施設や親米のサウジアラビア、イスラエルへの攻勢を強め、米国を揺さぶる事態も想定される。

7月下旬には米国大使館があるイラクの首都バグダッドの旧米軍管理区域(グリーンゾーン)にロケット弾が撃ち込まれ、サウジでは隣接するイエメンからの無人機攻撃があった。両国では親イラン民兵組織によるとみられる攻撃が常態化しており、一触即発の情勢が続いている。

イランのメディアによると、5日の宣誓式には70カ国以上の政府要人らに加え、国際機関の関係者ら計100人以上が出席。対米関係の悪化が見込まれるなか、国際的な影響力を誇示する狙いもうかがえる。

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