ファーウェイ幹部の引き渡し カナダで審理再開

産経ニュース
華為技術(ファーウェイ)のロゴ=(ロイター)
華為技術(ファーウェイ)のロゴ=(ロイター)

【ニューヨーク=平田雄介】カナダで拘束され、米国で詐欺などの罪で起訴された中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟被告(49)の米国への身柄引き渡しを決める審理が4日、カナダ西部バンクーバーの裁判所で再開した。弁護側は「米国が証拠を捏造(ねつぞう)している」などとして、引き続き無罪を主張した。

カナダ司法当局が2018年12月、米当局の要請を受けて孟被告をバンクーバーの空港で拘束した手続きの適法性などが争点。弁護側は「米国からの虚偽の情報に基づく拘束で司法手続きの乱用にあたる」などと訴え、身柄の引き渡しに応じないよう求めている。

孟被告は拘束後に保釈され、現在はバンクーバーの自宅で暮らしている。19年1月、米国の対イラン制裁を逃れるため銀行に虚偽の説明をしたなどとして詐欺などの罪で起訴された。

中国では、孟被告が拘束された後にカナダ人2人が拘束され、国家機密を探った罪などで起訴された。2人は企業家のマイケル・スパバ氏と元外交官のマイケル・コブリグ氏で、カナダへの報復とみられている。

カナダのトルドー首相とバイデン米大統領は今月2日の電話会談で、2人の拘束を「恣意(しい)的だ」と非難した上で、解放に向けて協力すると改めて約束した。

結審後、国益などを考慮して最終的に身柄の引き渡しを決めるのはカナダの法相になることから、今秋の解散総選挙をにらむトルドー氏の意向をくんだ政治判断で2人と孟被告が帰国するとの見方が一部にある。

審理は20日頃まで行われ、決定は今秋に出る見通し。身柄引き渡しの決定が出た場合、弁護側が上訴するのはほぼ確実とされ、審理がさらに長期化する可能性がある。

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