“クアッド”連携で対中牽制 今年も日米豪印共同訓練“マラバール”実施へ 識者「欧州各国海軍が参加の可能性も」 - イザ!

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“クアッド”連携で対中牽制 今年も日米豪印共同訓練“マラバール”実施へ 識者「欧州各国海軍が参加の可能性も」

 中国の軍事的覇権拡大を牽制(けんせい)するため、日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の連携強化が進められている。インド政府は2日、日本の海上自衛隊や、米国、オーストラリアの海軍との共同訓練「マラバール」を昨年に続き、今年も実施する方針を発表した。今年は西太平洋で予定するという。

 菅義偉首相とジョー・バイデン米大統領、スコット・モリソン豪首相、ナレンドラ・モディ印首相は今年9月、米国でクアッド首脳会談を行い、アジア太平洋地域の安全保障問題などについて議論する予定。

 インドは、北部ダラック地方の係争地をめぐって、昨年から中国と緊張状態が続いている。共同訓練をクアッド首脳会談の時期に合わせて実施することで、4カ国の連携を中国に誇示、圧力を強めたい考えだ。

 マラバールは、1992年に米国とインドで始まった。日本は2007年に初めて招かれ、19年にはホスト国を務めた。オーストラリアは昨年13年ぶりに参加した。

 昨年11月の「マラバール2020」は、インド沖のベンガル湾やアラビア海北部海空域で実施された。海自護衛艦「おおなみ」や「むらさめ」、第51航空隊、米海軍の原子力空母「ニミッツ」、巡洋艦「プリンストン」、インドの空母「ヴィクラマディチャ」、オーストラリアのフリゲート艦「バララット」などが参加している。

 こうしたなか、中国の王毅国務委員兼外相は3日、東南アジア諸国連合(ASEAN)とのオンライン形式の外相会議で、ほぼ全域を「中国の領海だ」と強弁している南シナ海について、「地域の領土と海洋を巡る争いに域外国が公然と介入している」と述べ、米国などを暗にけん制した。

 今年のクアッド共同訓練をどう見るか。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「西太平洋での共同訓練は、中国が南シナ海からマラッカ海峡を経てインド洋、ペルシア湾に至る海洋覇権奪取を狙う『真珠の首飾り戦略』などに対抗する目的とみられる。日本のシーレーンとしても重要な地域で、クアッドのほか、欧州各国の海軍が参加する可能性もある。昨年同様、空母や大規模な艦船を参加させれば、中国にも強いメッセージになる」と語った。

zakzak

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