旧優生保護法神戸訴訟 国会議員の立法不作為を違法と初判断

産経ニュース
判決後に記者会見する原告ら=3日、神戸市
判決後に記者会見する原告ら=3日、神戸市

旧優生保護法(昭和23~平成8年)下で不妊手術を強制されたのは憲法違反だとして、兵庫県の60~80代の男女5人が国に計5500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が3日、神戸地裁であり、小池明善裁判長は旧法を「極めて非人道的で、憲法の理念に反することは明らかだ」として違憲と判断。8年の法改正まで旧法の優生条項が長期にわたり存置されたことについて「国会議員は速やかに改廃すべきだった」として、国会議員の立法不作為を違法とする初判断も示した。

判決理由で小池裁判長は、原告3人に旧法に基づく手術が行われたことを認めた上で「旧法は特定の障害ないし疾患を有する者を不良とみなし、子供を産み育てるか否かの意思決定の機会を奪うものだ」と指摘。幸福追求権、自己決定権を保障する憲法13条、法の下の平等を定めた14条、家族に関し個人の尊厳に立脚した立法を定めた24条に違反すると結論づけた。

一方、不法行為から20年で賠償請求権が消滅する「除斥期間」について原告側が、国賠訴訟により同法の問題が顕在化した平成30年を起算点とすべきだと主張したのに対し、小池裁判長は「遅くとも平成8年の旧法改正の時点で訴訟を提起することができた」と判断。除斥期間が過ぎているとして、5人全員の請求を棄却した。原告側は控訴する方針。

原告は兵庫県内の80代男性=昨年11月に死去=と妻の80代女性▽同県明石市の小林宝二さん(89)、喜美子さん(88)の夫妻▽神戸市の鈴木由美さん(65)―の5人で、障害などを理由に自身や配偶者が不妊手術を強いられた。

全国9地裁・支部で起こされた同様の国家賠償請求訴訟で6件目の判決で、違憲判断は4例目。今回を含めすべてで原告側の請求が棄却されている。

  1. 中露〝蜜月崩壊〟習主席がプーチン氏見捨てた!? 「ロシアの敗北は時間の問題」中国元大使が発言 インドの浮上で変わる世界の勢力図

  2. 名脇役の斎藤洋介さんが死去 69歳、人知れずがんで闘病

  3. 中村玉緒の息子・鴈龍さん、孤独死していた…55歳

  4. 【スクープ最前線】「核テロ」か「亡命」か 窮鼠のプーチン大統領が狂乱状態に 「台湾統一」難しくさせたと習主席は激怒 盟友から一変、首脳会議で何が

  5. きよ彦さん死去…毒舌キャラでタレントとしても人気集めた着物デザイナー