【主張】五輪の難しさ 選手の奮闘に敬意を払う - イザ!

メインコンテンツ

主張

五輪の難しさ 選手の奮闘に敬意を払う

産経ニュース

競技が折り返しを迎えた東京五輪は、日本勢の金メダルラッシュに沸く一方で、有力選手の苦戦も目につく。

五輪が他の大会と異なるのは、「4年に一度、この日、この時」に競技力のピークを合わせなければならないことだ。

国・地域の代表として期待も重圧も背負っている。新型コロナウイルス禍による1年延期の影響も小さくない。

過酷な状況下で熱戦を繰り広げる選手たちには、日本勢、海外勢を問わず深い敬意を表したい。

バドミントン男子シングルスの世界ランキング1位、桃田賢斗は1次リーグで敗退した。女子ダブルスでは同1位の福島由紀、広田彩花(さやか)組と同2位の永原和可那(わかな)、松本麻佑(まゆ)組も表彰台を逃した。

開会式で聖火台への点火者を担ったテニス女子の大坂なおみは3回戦で姿を消し、競泳陣では主力の苦戦が続いた。

桃田は大会前、「不安な気持ちも大きい」と語っていた。コロナ禍により、今年に入ってから海外での試合には1度出ただけで、実戦不足は否めなかった。

「フクヒロ」ペアの広田は6月に右膝を痛めて精彩を欠いた。競泳陣は感染症対策で合同合宿の機会が減ったため、チームの一体感を欠いたという。1年延期が突きつけた厳しい結果である。

鬱に悩んだ過去を公表し、それを乗り越えて大舞台に戻った大坂は「期待が大きくて、重圧に対処する方法が分からなかった」と、自国開催の五輪を振り返った。テレビ画面には映らない、選手たちの苦悩である。

桃田は5年前のリオデジャネイロ五輪直前に自身の違法賭博問題が発覚し、活動停止となった。一時は世界ランキングからも名前が消えたが、社会貢献活動に取り組むなどして復帰を果たした。

五輪への道のりは、再チャレンジを期す人々にとっても希望となるはずだ。「いい結果を出せなかったが、いろんな人のおかげでコートに戻れ、憧れの舞台で試合することができた」と感謝を述べた姿は実に立派だった。

4年に一度、あるいは一生に一度の舞台に立つため、選手たちは自己を厳しく律してきた。コロナ禍にも立ち止まらず、世界各地から彼らが東京に集(つど)ったこと自体に大きな意味がある。後半戦もメダルの色や有無ではなく、彼らの笑顔や涙に共感を寄せ続けたい。

  1. おかえりモネ、部屋から出た「宇田川さん」に膨らむ視聴者の予想「ブッキー説を提唱」「宇田川さんは妻夫木でしょ?」の声
  2. 「ガラケー」に迫る終焉 携帯3G、来年から各社で終了
  3. コロナワクチン「間違った打ち方」で抗体が不十分となるリスクも