血痕変色、検察が反論書面 袴田さん再審、東京高裁

産経ニュース
袴田巌さん(左から2人目)。右隣は姉の秀子さん(財満朝則撮影)
袴田巌さん(左から2人目)。右隣は姉の秀子さん(財満朝則撮影)

昭和41年に静岡県の一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放された袴田巌さん(85)の差し戻し審で、検察側が衣類に付着した血痕の変色について弁護側の主張に反論する意見書を東京高裁に提出したことが31日、関係者への取材で分かった。

衣類は犯人のものとされ、袴田さんの逮捕から約1年後、みそに漬かった状態で見つかった。当時の記録では血痕が「濃赤色」と記されていたが、弁護側は、事件直後に袴田さんが衣類を隠したのであれば1年以上のみそ漬けで化学反応が進み、赤みが消えると主張。既に血液を付着させた布をみそに漬けて色の変化を調べた独自の実験報告書を高裁に提出している。

これに対し、検察側は食品衛生学などの専門家2人の意見をまとめた報告書を高裁に提出し「当時のみその色が淡色にとどまっていることから、血痕の赤みを失わせるような化学反応が進行していたとは認められない」と反論した。

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