米中高官会談、中国は「態度変更」要求

産経ニュース

【ワシントン=黒瀬悦成、北京=三塚聖平】シャーマン米国務副長官は26日、訪問先の中国・天津で中国の王毅国務委員兼外相、中国外務省で米中関係を主管する謝鋒(しゃ・ほう)外務次官と個別に会談した。プライス米国務省報道官によると、シャーマン氏は王氏と米中関係の「責任ある管理」のあり方について協議。「米中の厳しい競争を歓迎し、米国として競争力を強化していく」と述べる一方、中国との紛争は望んでいないと表明した。

1月のバイデン米政権発足後、米国務省高官が訪中するのは初めて。

シャーマン氏は会談で、香港での民主派勢力への弾圧や新疆(しんきょう)ウイグル自治区でのジェノサイド(民族大量虐殺)などの人権問題のほか、米国に対するサイバー攻撃、台湾、東・南シナ海での中国の行動に懸念を表明。中国が新型コロナウイルスの起源解明に向けた世界保健機関(WHO)の追加調査を拒否している問題でも改めて懸念を示した。

シャーマン氏は同時に、気候変動問題や核不拡散、北朝鮮やイランなどの地域情勢で米中が協力していく重要性を訴えた。

プライス氏は会談が「率直で開かれたものだった」とし、米中関係維持の重要性が改めて浮き彫りになったと強調した。米政権高官がロイター通信に語ったところでは、10月の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせた米中首脳会談の実施は議題に上らなかった。

一方、中国メディアによると、謝氏はシャーマン氏に対し、米中関係について「難局に陥っており、深刻な困難に直面している」と強調。「根本原因は、米国の一部の人々が中国を『仮想敵』とみなしていることだ」と非難した。

中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は26日の記者会見で、会談では台湾やウイグル、香港、南シナ海、新型コロナの起源などに関する米国の主張に「強烈な不満」を表明し、「内政干渉や中国の利益を損なうことに明確に反対し、米国が態度を変えて誤りを正すことを求めた」と強調した。

対中政策の是正要求リストを提示したとも明らかにし、中国共産党員に対する査証(ビザ)発給制限や中国政府関係者などへの制裁、中国語を普及する非営利機関「孔子学院」への圧力の停止・撤回を求めた。

趙氏は気候変動などでは「米側が中国の協力と支援を求めた」と説明。「中国はこれらの問題で建設的な役割を発揮している」と主張するとともに、「中国の利益を損ねながら協力を求めることはできない」と述べ、米側を牽制(けんせい)した。

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