【桂春蝶の蝶々発止。】東京五輪、ワイドショーはとにかく批判ばかりだが…選手の活躍は「感動」という太陽になる - イザ!

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桂春蝶の蝶々発止。

東京五輪、ワイドショーはとにかく批判ばかりだが…選手の活躍は「感動」という太陽になる

東京・晴海にある東京五輪選手村=22日午後(本社ヘリから、鴨川一也撮影)
東京・晴海にある東京五輪選手村=22日午後(本社ヘリから、鴨川一也撮影)

コロナ禍の昨今、実は私、ここ1年ほどワイドショーなるものを見ておりません。ずっとあれを見ていたら、気が狂っていたと思います。何しろ元気がなくなる情報しか流していないでしょう?

度重なる緊急事態宣言下で、専門家という一部の医師は「感染者増は国民が緩んでいるからだ」「自粛、自粛」と言い続けました。それでいて、医師会のトップは会食して、政治家のパーティーにも出席していた。

病床増加に協力しないのは医師会の責任でしょう? なのに、感染対策にも配慮していた野外音楽祭「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」は、医師会の要請で中止に追い込まれた。

「日本的リベラル」傾向の強いワイドショーに至っては、論外ですよ。「ワクチンを早くしろ!」と言っていたのに、進み始めたら「副反応に苦しむ人が増える!」と批判する。東京五輪も「無観客にしろ!」と大騒ぎし、決まったら「観光業界、ホテルが悲鳴を上げている!」と言う。

すべてが矛盾していて、逆にあれをずっと見ている方は、とても体力があって生命力が強いんだなぁ…と感心してしまうくらいです(苦笑)。

私はコロナ禍、そんな洗脳電波から逃げまくって、「落語」の世界に潜り込んでいました。新作であれ、古典であれ、ネタ数を増やして多く稽古して、楽しくて人間味ある落語の世界の中に浸り続けました。

舞台をやるだけで批判されたときもありました。それらに配慮しながら、「想像と創造」を繰り返し、芸の幅を伸ばせる環境をつくれたのは、コロナ禍によって余計なものから「逃げ続けられた」からなのです。「逃げる」と「挑む」という字はとても似ていることもうなずけますよね。

そして、一部の世論、ワイドショーから最も攻撃を受けたイベントは東京五輪であることは間違いありません。与野党問わず、政治の脆弱(ぜいじゃく)さを痛感しました。マスコミの恐ろしさもそう。大衆がつくる〝空気銃〟は日々、五輪を連射しています。

選挙を意識したのか、政府や東京都などによる「無観客」開催の決定は、何とも情けない判断でした。

代表選手の皆さんは、肩身の狭い思いをされたと思います。でも、そんな雑音から逃げ続けて、ひたむきに自身の技を磨くことだけに集中してほしいと思います。

私は信じています。五輪が始まれば、かつて反対していた人々は霧が晴れるように姿を消すでしょう。

世間を覆う霧をかき消すのは「感動」という太陽です。極限まで努力し続けた選手たちの演技がもたらす「感動」は、きっと人の心を明るくする。

私は誰に何を言われようと、世界最高峰の努力の結果をこの目で見たい。まっ、始まったらワイドショーも応援するやろしね(笑)。

■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。

zakzak

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