“いぶし銀”渥美、歓喜のサヨナラ打 守備職人がバットで大仕事 ソフトボール - イザ!

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“いぶし銀”渥美、歓喜のサヨナラ打 守備職人がバットで大仕事 ソフトボール

抱き合って喜ぶサヨナラ打の渥美(右)とホームを踏んだ山田
抱き合って喜ぶサヨナラ打の渥美(右)とホームを踏んだ山田

 ■女子ソフト1次リーグ

 東京五輪の女子ソフトボールで22日、日本代表は福島・あづま球場でメキシコ代表戦にサヨナラ勝ちし2連勝発進。エース・上野由岐子投手の39歳バースデー登板に花を添えたのは、“守備職人“”渥美万奈内野手(32)のひと振りだった。

 2試合続けて先発した上野が最終7回に捕まって同点とされ、無死2塁から始まる延長タイブレークに突入。8回1死三塁から渥美が遊撃前にゴロを転がし、三走の山田恵里外野手(37)がサヨナラのホームへ滑り込んだ。

 鉄壁の遊撃守備を誇る職人がバットで大仕事。劇的な勝利が決まると両手を挙げてナインと抱き合い、「自分が必ず決める。思い切ってやれた」と汗をぬぐった。相手投手の配球を確認させて打席に送り出した、宇津木麗華ヘッドコーチ(58)も「普段から細かいことが上手。一番大きかった」とたたえた。

 大舞台でも常に冷静沈着に、物事を判断できる性格だ。試合でミスをしても沈むことなく、一喜一憂しないという。「常に心はフラット」だといい、「(周囲から)『ポーカーフェースだね』とか、楽しいことがあっても『本当にうれしいの?』とよく聞かれるんですよ」と笑う。

 そんな渥美が心を乱し、挫折したことがある。6年前のこと。13年間、毎日続けてきた日記をやめた。「人間って忘れる生き物ですから」とB5サイズのノートに1日1ページ、競技のことや心境をつづり、時には「もう、ソフトボールなんてやりたくない!」と書き殴ってきた日課を、あまりの不振で放り投げた。

 それでも半年後、同じトヨタ自動車の野球部関係者に「日記を続けたら心が整理できる。大事だよ」と助言され、再開すると成績が向上した。

 五輪でも日課は続き、選手村に入った7月15日には村内を歩き回って、「とにかく広くて隅々まで回り切れない」「周回する自動運転バスのすごさを感じた」と記した。「一番多いのは練習内容や感じたことですけど、ここまできたら最後まで途切れずにやり遂げたい」

 せっかくの晴れ舞台はコロナ禍のため、無観客開催で声援も届かない。それでも五輪初戦の21日には静岡に住む両親、実兄夫妻と子供が会場付近を訪れたといい、「会えないけど、近くにいてくれるだけでもありがたい」と感謝。“いぶし銀”のヒロインは、コツコツ続けてきた日記に「金メダルを取った!!」と記せるよう、これから残り4試合も全力でチームに貢献する。 (山戸英州)

zakzak


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