【定年後・自走人生のススメ】キャリア企業研修最先端(上) コロナ禍が後押し?「ハイブリッド型研修」 - イザ!

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定年後・自走人生のススメ

キャリア企業研修最先端(上) コロナ禍が後押し?「ハイブリッド型研修」

「集合研修」と「Eラーニング」のメリット・デメリット
「集合研修」と「Eラーニング」のメリット・デメリット

 「65歳までの雇用義務化」「70歳までの就業機会確保努力」など、中高年社員が会社に在籍する期間が長期化する中で、企業では今、「中高年社員向けのキャリア研修」が盛んに行われている。

 「中高年社員のさらなる活躍に期待する」といえば聞こえはいいが、もはや中高年社員に対しても「若手や中堅層と同様の機能発揮をしてほしい」「ベテランといって特別扱いはしない」という意味合いの“期待”なのかもしれない。

 研修全般の実施スタイルが、2020年4月以降、コロナ禍によって様変わりした。「集合型」研修がほぼ消滅したのである。人の移動、接触ができなくなり、研修施設などに大勢の社員を集めて、講師と「対面」で行う研修が成り立たなくなったからだ。

 キャリア研修も同様に、「対面式集合研修」から「非対面式(オンライン)集合研修」への移行を余儀なくされた。知識付与型の一方通行研修であれば、講師が受講者に直接教えるのか、講師の動画を配信するのかだけの違いである。この場合は、対面式から非対面式への転換は容易である。しかし、キャリア研修は、講師と受講者ならびに受講者相互の「対話」を通じて、研修が進行するため、非対面式には馴染みにくい。

 そこで、コロナ禍以降、複数の研修方式を組み合わせた「ハイブリッド研修」が登場した。「対面」と「非対面」のハイブリッドだ。しかし、同じ時間帯で一斉に受講する「集合研修」の枠内でのハイブリッドにすぎない。

 私は現在、「集合研修」と「Eラーニング」のハイブリッド型の導入を企画している。一斉受講の「集合研修」と個人単位で履修する「Eラーニング」を組み合わせるというものだ。先日、ある企業のキャリア研修で、この新企画のハイブリッド型を試してみたところ、思いのほか相性がいいことが判明した。それぞれのメリットがデメリットを補い合っている=図参照。

 キャリア研修では従来、「Eラーニング」などの個人学習方式ではなく、一斉学習方式(集合研修)を採用してきた。個人任せでは、なかなか効果を生み出せないというのだ。一方で、一斉方式の課題も指摘されていた。一斉集合することのコストや手間の問題、短期間運営にならざるを得ず効果が持続しないなどである。

 「集合研修」と「Eラーニング」のハイブリッド型では、従来のキャリア研修の課題を解消しつつ、セルフラーニングの良さが生かされている。とりわけ、中高年社員には評判がいいようだ。次回は、ハイブリッド型キャリア研修の詳細を紹介する。

 日本で初めての「50代以上会社員」に特化した、定年後ライフの準備支援機関。定年後の「自走人生」を目指す中高年会社員を応援。中高年会社員向け学習システム『キャリア羅針盤』を開発中。(https://www.teinengo-lab.or.jp)

 ■得丸英司(とくまる・えいじ) 1957年生まれ。大手生命保険会社で25年間コンサルティング業務に従事。星和ビジネスリンク専務執行役員、日本FP協会常務理事(現特別顧問)慶應義塾大学講師などを歴任。定年後研究所初代所長を務める(現特任研究員)。著書に「定年後のつくり方」(廣済堂新書)。

zakzak

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