愛知県稲沢市の市営住宅で男女2人が刺されて死亡し、殺人未遂の疑いで住人の無職、高橋智容疑者(25)が現行犯逮捕された事件で、稲沢署は21日、死亡した2人を高橋容疑者の父親で無職の輝男さん(71)と、姉のアルバイト、礼さん(29)と特定したと発表した。
死因は、背中や胸を刺されたことによる出血性ショックとみられると明らかにした。署は、家族間のトラブルが背景にあるとみて、詳しい経緯を調べる。21日、容疑を礼さんに対する殺人に切り替えて送検した。
署によると、20日午前0時10分ごろ、市営住宅の住人から「血だらけの男がいた」と110番があり、駆け付けた署員が室内で倒れている輝男さんと礼さんを見つけた。現場で血が付いた包丁が見つかっており、凶器の可能性がある。