【主張】照ノ富士横綱へ 角界はもっと危機感持て - イザ!

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照ノ富士横綱へ 角界はもっと危機感持て

産経ニュース

新型コロナウイルス禍の中、15日間の土俵を務めた力士には拍手を惜しまない。しかし、賛辞ばかりを贈るわけにもいかないのが、角界の現状である。

大相撲の大関照ノ富士が、きょう第73代横綱に昇進する。

両膝のけがで一度は大関から陥落した。内臓疾患も重なり、平成31年春場所には序二段まで番付を下げた。そこからの驚異的な復活である。

大関経験者が幕下以下で相撲を取ったのは初めてという。照ノ富士は再起の道のりを、「もう一度入門した気持ちだった。腐りかけたときもあったが、乗り越えた」と語ったことがある。体の痛みに耐え、「大関の地位を汚すな」と潔い幕引きを迫る外野の圧力にも耐えた日々だったろう。

2場所連続優勝で迎えた名古屋場所では、千秋楽で横綱白鵬との全勝対決に敗れたが、14勝1敗は立派な成績だ。横綱昇進に異論をはさむ余地はない。角界の後進にとっても、コロナ禍で辛抱を忘れかけた日本の社会にとっても模範的な存在といえる。

進退を懸けた白鵬は、結果だけを見れば面目を施した。これまでの功績も多としたいが、優勝を決めた一番での感情むき出しの振る舞いは、見るに堪えなかった。

相撲の起源は五穀豊穣(ほうじょう)を祈念して執り行われた古くからの神事だ。正代戦での立ち合いの奇策は横綱として邪道の誹(そし)りを免れず、手段を選ばぬ肘打ちは相撲とも呼べない。伝統への侮辱である。

白鵬のなりふり構わぬ土俵は、手術した右膝が往時にはほど遠いことを物語っていよう。全勝優勝が示すのは「復活」ではなく、上位陣の層の薄さだ。

24歳の大関貴景勝は故障が絶えず、横綱候補と期待された27歳の大関朝乃山は、不要不急の外出を繰り返し、出場停止6場所の処分を受けた。看板力士としての自覚の欠如を猛省しなければ、再起など望むべくもない。総じて上位陣の高齢化が目立ち、次に大関の座を狙う若手も見当たらない。

親方の指導能力を含め、いまの相撲部屋制度に将来を託す人材を育てる土壌はあるのか。日本相撲協会は危機感を持って、対策に取り組むべきだろう。

ただ勝てばいいのなら、伝統も格式も、本場所もいらない。国技の担い手としての存在価値を、角界は自らに問い直すときだ。

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