カンヌ映画祭で前代未聞の快挙! 濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』脚本賞ほか3賞受賞 - イザ!

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カンヌ映画祭で前代未聞の快挙! 濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』脚本賞ほか3賞受賞

脚本賞に輝いた濱口監督(AP)
脚本賞に輝いた濱口監督(AP)

 南フランスで開催された第74回カンヌ国際映画祭で、2回目の参加となる濱口竜介監督がまたまたやってくれた。24作が選出されたコンペ作品の中から『ドライブ・マイ・カー』(8月20日公開)が、日本映画で初めてとなる脚本賞を受賞したのだ。

 脚本賞だけではない。これに先立ち、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞、エキュメニカル審査員賞、AFCAE賞の独立部門3賞を独占するという前代未聞の快挙を成し遂げている。

 濱口監督は村上春樹氏の原作を、大江崇允氏とともにシナリオにした。受賞会見で濱口監督は、村上春樹の同名短編小説『ドライブ・マイ・カー』を「流れを意識して脚本を書いた。流れが止まったらちょっと戻り、流れがよどまないようにした。村上春樹さんの原作にあったアントン・チェーホフの『ワーニャ伯父さん』を何度も読んだ」と振り返った。

 物語は突然、妻(霧島れいか)を失った主人公、家福(西島秀俊)と仕事で家福の赤い車を運転することになったみさき(三浦透子)との交流を描くが、原作と車体の色が変わろうが、妻の死因が違おうが村上文学の魅力を損なってはいない。濱口監督と村上氏の感性はぴったりなのだ。

 昨年の第77回ベネチア国際映画祭で、脚本を手掛けた黒沢清監督の『スパイの妻』が銀獅子賞を受賞したことでも、濱口監督の脚本力は評価されたが、今回、演出力だけでなく脚本家としても評価されたのだ。

 最高賞パルムドールのジュリア・デュクルノー監督の『チタン』の発表を、審査委員長であるスパイク・リー監督が最初にバラしてしまいミソをつけたが、女性監督2人目のパルムドール受賞は単独受賞で画期的だ。

 1993年、『ピアノ・レッスン』でジェーン・カンピオンが女性監督としてパルムドールを受賞したときはチェン・カイコーの『さらば、わが愛/覇王別姫』とW受賞だった。

 ベネチアに続いて、ベルリン国際映画祭では『偶然と想像』(12月公開)が銀熊賞を受賞、そして今回のカンヌで世界3大映画祭を制覇した濱口監督。『ドライブ・マイ・カー』の脚本賞受賞は、日本映画界にとって大きな前進なのだ。 (小張アキコ)

zakzak

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