【ぴいぷる】俳優・大久保祥太郎 6歳でデビュー、エンタメの世界が僕の日常 - イザ!

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俳優・大久保祥太郎 6歳でデビュー、エンタメの世界が僕の日常

 「気づいたら舞台の上に立って演じていました。物心ついた頃からエンターテインメントの世界は、僕にとって日常でしたので」

 日本舞踊の家元の家系に生まれた“生粋”の舞台俳優。経歴は華やかの一言だ。

 本格デビューしたのは6歳という早さ。東京・芸術座公演「仁淀川」で沢口靖子と共演し、7歳では映画「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」で岡田准一と、8歳になると、NHK大河「新選組!」で香取慎吾…といった具合。豪華な顔ぶれにたじろぎそうだが、「そもそもどんな演技をしたのか、正直あまり覚えていなくて。だって、まだ子供でしたからね」と頭をかきながら苦笑した。

 デビューがそんなわけだから、まだ二十代半ばなものの、場数は多く、時代劇からミュージカルとジャンルも幅広い。

 最近、特に力を入れているのがそのミュージカルで、オーディションを勝ち抜き、主要な役を次々と獲得している。

 先日、大阪で千秋楽を迎えた「ロミオ&ジュリエット」では、物語の鍵を握るロミオの友人、マーキューシオを演じた。

 このオーディションの舞台裏をこっそり教えてくれた。

 「最初は違う役で受けたのですが、突然、演出家から『明日までに3曲覚え、もう一度来て』と楽譜を渡されて。それがマーキューシオでした」

 たった1日で3曲も?

 「実は8年前に落ちたオーディションが『ロミオ-』で、悔しくて悔しくて。以来、ボイストレーニングに通って…。だから3曲中2曲はいつでも歌える状況だったんです」。ニヤリと笑う。

 悔しさを忘れず、次のチャンスが来たら逃さない。この強い負けん気で、9月から上演される話題の舞台「ドッグファイト」のオーディションも突破、現在、役作りの準備中だ。

 「髪を刈り、初めて坊主頭にする予定です。米海兵隊の新兵役なんですが、稽古では髪が邪魔なのでいいチャンスです」

 「ドッグファイト」は、世界的にヒットしたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」の作詞・作曲家の製作チームが作る注目の舞台で、ベトナム戦争出兵前日の新兵たちの物語を描く。「悲壮感を隠し、あえて明るく演じたいですね」と、はやる気持ちを抑えられないといった感じだ。

 演技者としていかにあるべきか。常に考え、探求心の“かたまり”のような若者。3年前には「演技の幅を広げたい」と、俳優で演出家の長塚圭史が主宰する劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」の試験も受けた。

 「偶然、団員募集のチラシを見つけて。僕には演技の修業の場がまだまだ必要だと。驚いたのは早朝からの稽古でした。でも、その理由は、夕方には団員を帰宅させるため。他の舞台では徹夜もざらですからね。長塚さんの演出は論理的で新鮮なんです」

 聞けば、子役として舞台に上がって以降、俳優としての仕事が途切れたことがないという。

 「一度も。運がいいんですよね」

 努力を重ね、実力があってこそ、生かせられるのも運である。

 ペン・波多野康雅 カメラ・彦野公太朗

  ■9月から上演の舞台「ドッグファイト」人生初の丸刈りで出演

 新作「ドッグファイト」は9月17日~10月4日、東京・シアタークリエ▽10月6日、名古屋・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール▽10月21~24日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演。

 ■大久保祥太郎(おおくぼ・しょうたろう) 1995年8月27日生まれ。25歳。東京都出身。日本舞踊の家元の家系に生まれ、父は振付師としても活躍。母は元女優。子役として2002年、東京・芸術座の舞台「仁淀川」でデビュー。ミュージカル俳優として「レ・ミゼラブル」(05年~)、「ピーター・パン」(07年~)、「ロミオ&ジュリエット」(21年)など出演多数。師匠でもある父にはいまも稽古をつけてもらっている。「基本の所作として、日本舞踊はどんなダンスや演技にも生かせますから」

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