コンビニエンスストア大手のローソンがカフェサービスの「MACHI cafe(マチカフェ)」で打ち出した、プラスチック容器の使用量削減のための施策が、ネット民の間で賛否両論を呼んでいる。
「39(サンキュー)円引き」と銘打ったこのキャンペーンは、7月20日から8月30日までの間、マチカフェを導入している全国約7500の店舗で、店内で淹れたコーヒーおよびカフェラテ(メガサイズを除くホット/アイス)を対象に、グラス、カップなどの容器を持参した利用客に39円引きで提供するというもの。なお、セルフマシン店舗は対象外となる。
2011年のマチカフェ導入当初から、コンビニとしては競合他社にない独自の取り組みとして、容器を持参した場合に、通常価格から10円引きで提供。19年以降はアイスコーヒーの紙カップへの変更やストローなしで飲めるフタへの変更を実施し、プラスチック削減に取り組んできた。今回の取り組みによって、キャンペーン期間中にこのフタに使用する6.4トン分のプラスチック削減を見込んでいるという。
この取り組みに対し、ツイッターでは「いい試みだと思う。プラの削減って言うけど、ゴミの削減にも繋がる」といった賛同のほか、「39円引きってなかなか」「61円でコーヒー飲めるってこと!?」と、値引き幅の大きさに同社の本気度を読み取って、高く評価する反応が見られる。
ただ、取り組みの趣旨には理解を示す反響が大多数ながら、施策のディテールについては異論が目立つ。朝の通勤時間帯に、従業員の少ない店舗を利用している常連客は「店員さんがすごくイラついて準備されるのであんまりやらなくなりました」との指摘があるほか、「混雑時は店員さんにもお客さんにも気を使う」など、店員やほかの客に遠慮してしまって頼みづらいというツイートが見受けられる。