美村里江のミゴコロ

夜のモニター画面

産経ニュース

前回書いた山や川の不思議な話。10年近くともに渓流釣りへ行っているわれわれ夫婦も、山奥で謎の現象を何度か経験し、その度に面白がっている。夫は医学と理学の博士でバリバリの理系だが、私と同様にホラー映画や不思議な話が大好きなのだ。

奇妙なことがあると、まず一通り科学的な分析を踏まえる。これで9割以上は「いやあ、なんでもなかったね」と収まるが、時々そこをはみ出してくる事象もあり、そんなときは「うひゃー、なんだったんだろう」と、不可思議を楽しむのだった。

そんな2人が経験した中で強い違和感が残ったのは、ある夏の夜のこと。夕食後にスイカを食べていたとき、インターホンが鳴った。海外からの荷物到着予定日だったので、「きたね」と立ち上がり、モニター画面の配達員さんを確認して「お願いします」と解錠ボタンを押した。

私の肩越しに見ていた夫が、「ここの住人にあんな人たちがいたかなあ」というので、私も「そうだね、きれいだけど少し派手めな人だったね」と返した。

「きれい…?」「ん? 人たち?」

玄関側のチャイムが鳴り、荷物を受け取る作業で会話を中断したが、要するにモニターに映った配達員以外の人物が、それぞれ違って見えていたのだ。

夫「配達員と、柄シャツ短パンの若い男性、黒い長袖の長身の男性で計3人」

私「配達員以外には、紫のクロコ風バッグを持った巻き髪の女性のみ」

共通は配達員だけで、人物の人数も特徴も違う。これはどういうことか。

幸い、わが家のインターホンはチャイム後の数秒間が自動録画されるシステム。やや興奮状態でドキドキしながら、2人で顔を寄せ確認してみたところ…。

録画には配達員と、柄シャツ短パンの若い男性、2人だけ。つまり、2人とも事実と違うものを見ていた。長身の男性、巻き髪の女性はどこへ。そしてなぜ私に柄シャツ男性が見えなかったのか。ちなみに飲酒もしていない。

動画は、配達員と柄シャツ男性が解錠されたドアをくぐっていくところで切れていた。他には招き入れていないと信じつつ、実は唯一住民と思われた柄シャツ男性も、その後数年間、一度も見かけず現在に至っている。

あの夜のモニターの誤差は何だったのか、謎は解けぬままである。うひゃー。

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