本当にあった“事件” 受付嬢の、悩ましい「足」事情

SankeiBiz
受付嬢にはストッキングの着用が義務付けられているため、靴の中がムレやすい(画像はイメージです/Getty Images)
受付嬢にはストッキングの着用が義務付けられているため、靴の中がムレやすい(画像はイメージです/Getty Images)

梅雨真っ只中のこの季節。毎日湿度が高く、ヘアセットも崩れてしまうという、受付嬢にとっては特別に憂鬱な季節です。本連載でも触れてきましたが、ヘアセットだけでなく、いつもより受付嬢が意識しているのが「臭い(におい)」なんです。テレビでは部屋干し臭対策ができる洗濯用洗剤や、スプレータイプの消臭剤のコマーシャルを見ない日はないですよね。

部屋干し臭はビジネスパーソンにとっては絶対に気をつけたほうがいい臭いですが、今回は受付嬢にとっても悩みの種である「足の臭い」について書いてみたいと思います。

本当にあった“事件” 受付嬢の靴の臭いが…

受付嬢はトイレに行かないのではないかと言われるほど、生活感がないように思われますが、私たちが地味に恐れているのが「足の臭い」です。

受付嬢は意外と動きまわる反面、靴下は着用できず、ストッキングで靴を履かなければなりません。8時間という長い時間にわたって靴を脱ぐことも許されません。これらの条件を聞いただけでも靴に嫌な臭いが発生することは容易に想像できると思います。

そのうえ、靴はほとんどの場合、会社からの支給や貸与ではなく自身で用意をします。ですから人によって買い換えるタイミングがバラバラ…。

受付カウンターにいるとき、つまり業務中は、靴を着用しているため足元が「密閉」された状態なので臭いは発しません。お客様や社員の人には靴の臭いは「バレない」んです。

しかし、控室の休憩スペースではみんな靴を脱いで休憩します。お茶出しやご案内部隊は休憩室と繋がった控え室で待機しています。そんな状況下で“事件”が起こりました。

ある日、控え室全体が靴の臭いに包まれたのです(笑)とある受付嬢が靴を脱いで休憩していたときのことでした。

「臭いを発しているよ」とはとても指摘しづらく、当時のリーダーも頭を悩ませていました。控え室には関係する社員の出入りもあるので、清潔な環境を保つ必要があります。放置するわけにはいきません。最終的には回りくどく伝えるよりもストレートに伝えた方がいいという判断で、本人に言葉を選びながら伝えられたと記憶しています。

「マネジメント」は超重要 臭いは「気を遣わせる」事案

いきなりですが、私が受付嬢だった時の個人的な“統計”では、仕事ができる人に靴が臭い人はいませんでした。つまり、仕事のできる人は臭いのマネジメントも怠らないということです。

私たち受付嬢やアパレルスタッフなど、自分たちで靴や服装を選ぶことが難しく、立ち仕事や動きが多い仕事はどうしても靴や足の臭いが発生しやすくなります。だからと言って開き直っていいのかというとそうではありません。ロッカーで“ニオイマネジメント”しているかいないかバレます。ちゃんとケアしている人、していない人ではそこにも仕事や仲間に対する意識の差が現れます。

臭いに関する指摘というのは本当に本人には言いづらい注意ごとの一つだと思います。臭いは、こういった「配慮を要する事案であること」を自覚することがまずは重要だと思います。その振る舞いから、周りを不快にしないように努力することでその人の人柄が現れます。仕事に対して意識が高い人ほど、臭いまでマネジメントしているのです。

事件を機に、さらに気にするようになった自分の臭い

臭いの怖い点というのは「意外と自分の臭いには気づきづらい」ということです。実際、先ほどの控室の“事件”も、本人は全く自覚がなく、周りが気づき、周りが悩まされるという現象でした。私はそれを機に、ニオイマネジメントの意識をさらに高めるようになりました。

例えば、受付嬢時代には「常に仕事用の靴を2足用意する」、もしくは「短めのサイクルで靴を買い換えるようにする」ということをしていました。そして私が受付嬢としてマネジメントする立場になってからは、現場のメンバーに「事件の話」も含め、伝えるようにしてきました。

人というのは、自分の行動を後ろめたいと感じているときに、その行動に関連する話題を出されると「私への嫌味かな」と捉える傾向があるように思います。臭いについても同様で、自分が臭いを発しているかも? とうっすら気づきだしてから相手に「臭い」の話をされると嫌悪感やネガティブな印象を持ち、アドバイスを素直に聞き入れることが難しくなることもあるでしょう。

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