【テレビ用語の基礎知識】「ダブルスタンバイ」 五輪の“もしも”に備え日本中のテレビ局がキャパオーバー - イザ!

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テレビ用語の基礎知識

「ダブルスタンバイ」 五輪の“もしも”に備え日本中のテレビ局がキャパオーバー

 最近、ちょっと困っていることがあります。とある番組の編集のために編集スタジオを予約しようとしたら、「オリンピック関係の仮予約でいっぱい」だというのです。編集だけではなく、録音スタジオやカメラマンなどの技術スタッフ、ディレクター、出演者や解説者まで「オリンピック関係番組と、中止の場合に放送するダブルスタンバイ番組」の両方の予定が入ってしまっているので、結構スケジュールがパンパンなのです。

 日本中のテレビ局がダブルスタンバイ状態なわけですから、そりゃキャパオーバーですよね。それに、実際あるのかないのかはっきりしない「仮予約」で埋まってしまうと、予定を空けておいても、直前になって「バラシ(キャンセル)」になってしまうかもしれず、それはそれで困ったもんですよね。収入や仕事の見通しも立ちません。

 しかも今回はギリギリまでわかりませんよね。東京オリンピック自体はさすがにもうやるんでしょうけど、ある競技をやるかどうかは「試合開始直前に誰かが発熱して倒れた」という場合には、例えば10分前に「やっぱり中止」とかだってあり得るかもしれないじゃないですか? そしたらテレビ局的には、ホントに超ギリギリまで番組をダブルスタンバイさせたままってことですよね。これかなり大変だと思いますよ。

 実はオリンピックに限らずスポーツの中継番組って、いろんなケースに合わせてスタンバイしなければならなくて、結構面倒臭いんです。

 例えば野球の中継だって、いつ試合が終わるか誰にも分からないし、同点なら延長もあるんで「階段編成」といって10分刻みとかいくつものパターンで放送時間の延長を予定しておいて、試合展開を見ながら編成担当者がギリギリで判断するわけです。

 判断を間違えると、試合が超盛り上がっているところで放送が終わってしまったり、試合が終わっているのにダラダラ中継したりして、苦情が殺到します。次の番組を楽しみに待ってた視聴者からも抗議が来ますしね。

 あと私は夕方のニュースデスクをしてるとき、大相撲でとても苦労しました。18時前後に結びの一番が終わると相撲ファンがNHKから一斉にチャンネルをニュースに変えます。ちょうどその瞬間に、その日一番視聴率が取れそうなニュースを流すため、何パターンもニュース項目表を用意しておくのです。

 生放送でニュースを出しながら、NHKを見て即座にニュース項目の入れ替えをするのは、結構ドキドキしましたよ。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える! 「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版)。

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