千夜一夜

「圧勝」の舞台裏

産経ニュース
イラン大統領選で投票を終えた保守強硬派のライシ師。大統領選に勝利し、保守穏健派から政権を奪還した。=6月18日、テヘラン(ロイター)
イラン大統領選で投票を終えた保守強硬派のライシ師。大統領選に勝利し、保守穏健派から政権を奪還した。=6月18日、テヘラン(ロイター)

「誰か立候補を取り下げないかと、仲間と話しているところだ」。イラン大統領選の投票3日前の6月15日、首都テヘランでインタビューした反米保守強硬派の政党幹部が語った。

イランの大統領選は投票総数の半数を超える得票者がいなければ上位2人の決選投票が行われる。幹部は「決選投票になれば穏健派や改革派の支持者が勢いづき、負ける可能性が強まる」と表情を曇らせ、反米保守陣営は候補を絞るべきだと強調した。

インタビュー翌日、同陣営の候補2人が撤退し、1回目の投票で反米保守の本命ライシ師が62%を得票。形の上では「圧勝」だが、カリスマ性に欠けるライシ師はあまり人気がないとされ、投票率はイラン革命以降の大統領選としては初めて50%を割り込んだ。

欧米との協調を図る穏健派のロウハニ大統領が再選された4年前、宿泊していたテヘランのホテル前の大通りでは夜中まで若者たちがパレードを繰り広げて祝っていたが、今回はそうした風景もみられなかった。

大統領選をへて、イランでは行政、立法、司法の三権を反米保守が握る。欧米との関係は冷え込む公算が大きく、それを支える国内の支持基盤も盤石とはいいがたい。内憂外患の情勢に指導部がどう対処するか、目が離せない状況が続きそうだ。(佐藤貴生)

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