【小林至教授のスポーツ経営学講義】アマチュアリズム解体が進む米学生スポーツ(1/2ページ) - イザ!

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小林至教授のスポーツ経営学講義

アマチュアリズム解体が進む米学生スポーツ

米国の大学スポーツの規模はケタ違い。アラバマ大アメフト部のセイバン監督は年俸約10億円だ(AP)
米国の大学スポーツの規模はケタ違い。アラバマ大アメフト部のセイバン監督は年俸約10億円だ(AP)

 UNIVASの理事に再任された。UNIVASの正式名称は一般社団法人大学スポーツ協会。運動部員、指導者、所属大学および競技連盟など大学スポーツに関わるステークホルダーを、横断的に統括する組織を標榜して2019年3月に創設された。

 従来、自主自律の課外活動だった大学スポーツに、ガバナンスや学業充実など一定の基準を設けて大会運営や動画配信、スポンサー営業など共同事業を展開。新たな価値をもたらそうという趣旨だ。そのモデルは米国のNCAA(全米大学スポーツ協会)である。

 1100超の大学、50万人以上の学生選手が加盟しているNCAAの3本柱「ACADEMICS(学業)」、「WELL-BEING(安全・健康)」、「FAIRNESS(公平性)」は秀逸だ。練習時間に制限を設け、基準となる成績に満たなければ出場停止。大学のブランディングの先頭に立つ存在だから、部活動に伴う費用はすべて大学負担。怪我や故障の際の補償制度、特待生の人数、男女平等などなど、いずれも細かく規定され実に合理的である。

 そんなNCAAがいま窮地に陥っている。学生選手に対価を払うべきか否かを巡って複数の訴訟を抱え、全米から非難の声が殺到しているのだ。実はNCAAのすべての大前提となっているのがアマチュアリズム、すなわちスポーツ活動の対価に報酬を受け取ることを禁ずる思想だ。NCAAは一貫して学生選手に厳格に適用してきた。

 アマチュアリズムが、英国の貴族が労働者階級を競技会から締め出すために思いついた方便だった歴史を踏まえれば、差別思想として自由と平等を掲げる米国で早々に廃されても不思議ではないが、オリンピックがアマチュアリズムを廃した1974年以降も、NCAAは金科玉条として守り続けてきた。

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