新聞労連は12日、北海道新聞の女性記者が旭川医科大で取材中に建造物侵入容疑で現行犯逮捕された問題をめぐる同社の調査報告について、「現場に責任を押し付けるばかりか、自らの責任逃れがにじむ」と批判する声明を出した。
声明では「命令に基づく業務の責任は会社にあり、記者を守る姿勢を示すべきだ」と同社に求めた上で「経験の浅い記者を相手とのトラブルが予想される取材に行かせたのは、労務管理上の問題がある」と指摘した。
大学側の対応についても「過剰な取材規制だ」と批判。「公的機関に対し説明責任を求めるのはメディアの社会的役割だ。取材活動が萎縮すれば、犠牲となるのは国民の知る権利だ」と訴えた。