【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】“何かあれば出ていくよ”日米共同演習で中国にメッセージ 共産党創建100年…高まる緊張感 - イザ!

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ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!

“何かあれば出ていくよ”日米共同演習で中国にメッセージ 共産党創建100年…高まる緊張感

記者会見する吉田陸幕僚長(左端)と、在日米陸軍のバウル司令官(右端)。習主席へのメッセージだ
記者会見する吉田陸幕僚長(左端)と、在日米陸軍のバウル司令官(右端)。習主席へのメッセージだ

 中国・北京の天安門広場で1日、中国共産党創建100年の祝賀大会が開かれました。夕刊フジでも、識者の方々が分析していますが、習近平総書記(国家主席)の演説は「偉大な夢を実現するには、粘り強く、たえまない戦闘が必要だ」「台湾統一は歴史的任務」などと、周囲の国々との協調よりも、わが道を行く姿勢が目立ちました。

 同時に、「中国の人民は、外部勢力によるいかなるいじめ、圧力、奴隷のように酷使されることを決して許さない」といった、周りからの圧迫に怯えるような器の小ささも感じさせました。

 香港の蘋果日報(アップルデイリー)を廃刊に追いやったときにも感じましたが、口では「大国だ」と言いながら、小さな新聞社の言動を気にして潰してしまう動機は、こうしたところにあるのかもしれません。

 このメンタリティーが「やられる前にやる」とばかりに暴発しないともかぎらない。われわれ周辺国はそうした事態を想定した備えが必要です。祝賀大会当日、備えの一端が垣間見える出来事が2つありました。

 1つは、英紙フィナンシャル・タイムズの「日米が台湾海峡有事を想定し、共同で図上訓練を行っていた」という記事です。東・南シナ海での災害救助訓練などの既存の訓練に、「台湾有事」を想定したメニューが加えられていた可能性や、最高機密扱いの共同図上訓練も含むとのことです。

 米NBCニュースが3月、「中国の台湾侵攻を想定した米国防総省の図上演習で、米軍がしばしば敗北している」と報じました。その際は、日本などの関与までは分かりませんでした。今回、このタイミングで共同演習を行っていることを示したのは、中国に向けてのメッセージでしょう。

 もう1つが、図上演習の一部を実際に行ったような、鹿児島県・奄美大島での陸上自衛隊と米陸軍の対空戦闘訓練です。

 これは日米共同訓練「オリエント・シールド」の一環で、陸自が兵庫県の青野原駐屯地から03式地対空ミサイル(中SAM)を、米軍も沖縄県の嘉手納基地から地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を運んできて速やかに展開しました。全体の指揮を執った兵庫県の伊丹駐屯地ではサイバーや電磁波攻撃にも対応しました。

 さらに、現地の奄美大島には、吉田圭秀陸上幕僚長と、在日米陸軍のジョエル・バウル司令官が顔をそろえて訓練を視察しました。「日米が緊密に防衛体制を整えている」というメッセージを発しました。その宛先は、当然中国でしょう。

 今までなら、習氏の演説を受けて、官房長官のコメントが出ておしまいだったかもしれません。そうした従来の「外交」の後ろで、軍が「何かあれば出ていきますよ」とばかりに演習し、メッセージを出すという新しい展開です。それだけ、緊張感が高まっているとも言えそうです。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

zakzak

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