静岡県熱海市伊豆山の大規模土石流で、市社会福祉協議会などが登録を受け付けている災害ボランティアに、2千人以上が応募していることが9日分かった。ただ現場では警察などの捜索活動が続き、二次災害の恐れもあるため受け入れ態勢は整っていない。実際にボランティア活動ができるのはいつになるのか見通せない状況だ。
市社協などは発生から2日後の5日に災害ボランティアセンターを開設。新型コロナウイルス感染対策で、受け入れは県東部の住民に限定した。活動可能になれば連絡することにしているが、市社協のホームページなどを通じて登録したのは、8日朝時点で2370人に上った。
しかし被災現場では捜索活動が続き、二次災害の危険もあるため関係者以外は近づけない。市社協の黒川宣夫さん(52)は「安全を優先に考えればやむを得ない。ボランティアが必要とされるときは必ず来る。もうしばらく待ってほしい」と話している。