【有名人のメンタル事情】孤独が寿命を縮め、病気を引き起こす 一芸に秀でた人も例外ではない - イザ!

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有名人のメンタル事情

孤独が寿命を縮め、病気を引き起こす 一芸に秀でた人も例外ではない

大阪、東京の繁華街に人が戻ってきた。感染予防だけでなく“孤独対策”も大切だ
大阪、東京の繁華街に人が戻ってきた。感染予防だけでなく“孤独対策”も大切だ

 飲酒、運動不足、肥満よりも寿命を縮めるリスクが大きい。糖尿病や認知症の要因になる--。

 こうした研究結果が相次ぎ、体への影響が指摘されているものの正体は、一体何でしょう? 答えは「孤独」です。有名人のメンタル事情を見てきましたが、スポーツ選手、芸能人などそれぞれ一芸に秀でた人にも、「孤独」がつきまとうのではないでしょうか。

 心のありよう、精神の状態がいかに身体と密接に関係しているかを改めて示しているようで、精神科医として非常に興味深く感じます。

 3年前、イギリスに孤独を担当する大臣が誕生しました。「孤独大臣」という名前の斬新さに驚きましたが、うなずける話です。冒頭のように、孤独がもたらす悪影響は、科学的にも裏付けられているのですから。

 イギリスでは6500万人の国民のうち900万人が日常的に孤独を感じていると報道されています。その後、世界をコロナ禍が覆いました。たび重なる都市封鎖や行動制限によって、他者と会い、対面で話し、触れ合うといった機会が激減したのです。情勢が悪化していることは間違いありません。

 翻って気になるのは、わが国の状況です。昔から日本では、孤独を良いイメージで語ることが少なくありません。「孤独が人を成長させる」とか、「独りになって自分を見つめ直す」とか。コロナ以前からはやっていた1人飲み、1人メシ、ソロキャンプといった現象もあります。

 ですが、孤独を前向きにとらえるこうした局面と、社会問題になっている孤独とは明らかに異なります。問題となるのは「望まない孤独」、むしろ「孤立」の方が言葉として近いでしょうか。

 日本社会を注意深く見わたせば、孤独がまん延していることはすぐに分かります。貧困家庭、独居老人と孤独死、先進国の中でも高い自殺率、中高年のひきこもり…。あげればキリがないほどです。

 そして日本でも今年2月、孤独を担当する大臣が誕生しました。「孤独・孤立担当」と呼ばれているのは、先ほど述べた理由からも、よいことだと思います。初代大臣は、少子化や地方創生担当大臣でもある坂本哲志議員。ただ私が見た限り、首相官邸のホームページなどにはまだ孤独担当のことが載っておらず、どの程度力が入っているのか、ちょっと心配になります。

 内閣官房には孤独・孤立対策担当室もできました。実態調査などを行うようですが、折に触れてメッセージを打ち出してもらいたいと思います。相談の窓口を設けるといったことを早く始めるべきではないでしょうか。とにかくどんどん仕事をしてもらいたいと思います。孤独大臣の仕事があまりないため、大臣が孤独に陥る-これは冗談だけにしておきましょう。

 日本人は従順、温厚、と言われますが、コロナ自粛にもさすがに疲れたのでしょう。繁華街の人出は軒並み増えているようですし、路上飲みも問題になりました。これも人との会話さえできない日々が続き、ストレスがたまったことの結果だと思えば、頭ごなしに批判する気にはなれません。

 孤独は、公衆衛生上の問題といっていいでしょう。コロナ禍は明らかに孤独を悪化させ、逆に孤独が続けば免疫力が下がって感染症にかかりやすくなります。2つの問題は絡み合って存在しているのです。 

 ■吉竹弘行(よしたけ・ひろゆき) 1995年、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)卒業後、浜松医科大学精神科などを経て、明陵クリニック院長(神奈川県大和市)。著書に『「うつ」と平常の境目』(青春新書)。

zakzak

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