静岡県熱海市の大規模土石流の起点の盛り土に不適切な点があったとして、以前の所有者が再三にわたり行政指導を受けていたとする県の説明に関し、斉藤栄市長は8日、「市がどういう指導をしたのか整理している。まとまり次第、できるだけ早く報告する。分からないこともあると思うが、包み隠さず申し上げる」と記者会見で述べた。
県は7日、起点の土地を平成18年に取得した神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)が、盛り土に産業廃棄物をまぜるなどの不適切な行為を繰り返し、県と市から行政指導を複数回受けていたと明らかにした。
不動産管理会社の元幹部は「豪雨はこれまでもあったが、崩れることはなかった」と自身の責任を否定している。