身元不明遺体は木村京子さん「周囲大切にする女性」知人ら悼む

産経ニュース
静岡県熱海市で発生した土石流に巻き込まれて亡くなった木村京子さん(知人提供)
静岡県熱海市で発生した土石流に巻き込まれて亡くなった木村京子さん(知人提供)

静岡県熱海市の伊豆山(いずさん)地区で発生した土石流で、市は8日、3日に海岸付近で見つかった遺体の身元が木村京子さん(84)と判明したと明らかにした。知人らによると、木村さんはホテルや旅館に出向いて宿泊客にマッサージをする仕事に従事。実直な仕事ぶり、家族への深い愛情で周囲から尊敬を集めていた。

木村さんは、地区にあるアパートで20年以上前から1人暮らしをしていた。アパートの家主の鈴木康夫さん(72)は、土石流発生直後の3日午前11時過ぎに木村さんの携帯電話に電話。「とにかく避難して」と呼びかけた。木村さんは「分かりました」と応じたが、約20分後に再び電話したところ、つながらなかったという。

翌4日も電話し、留守電に「無事だったら電話して」とメッセージを残したが、願いは届かなった。

「妹や周りの人を大切にする、すてきな女性だった」。知人女性(65)はそう振り返る。昨年の暮れに一緒にお歳暮を買いに向かった際には、「妹にも贈りたいんだ」と真剣に選んでいた。雑談の中で女性が何気なく「ぬか漬けが好きなんです」と話すと、次に会ったときに「これ食べて」と自家製のぬか漬けを振舞ってくれることもあったという。女性は「律義で頭も良くて。尊敬するところが多かった」と唇をかむ。

読書家の一面もあったといい、政治の本を好んで読んでいた。周囲には「読書で知識をつけることで、仕事中にお客さんといろいろな話ができる」と語っていたという。長年続けてきたマッサージの仕事中の会話を考えての行動だった。

互いの家が近いという家電販売店経営の鈴木一弘さん(67)は、「1日も店に来て、玄関の蛍光灯を交換してほしいと頼まれた。『やっておくよ』と伝えたときに『ありがとう』とほほえんだ顔が忘れられない。もう会えないと思うとやるせない」と声を落とした。(宇山友明)

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