松坂が残したスターの“遺産”見たことのない調整法、惜しまぬ助言 中日投手陣が飛躍 - イザ!

メインコンテンツ

松坂が残したスターの“遺産”見たことのない調整法、惜しまぬ助言 中日投手陣が飛躍

 日米通算170勝を挙げ、今季限りで現役を引退することを発表した西武の松坂大輔投手(40)。2015年にメジャーリーグから日本球界に復帰後は、3球団で7年間プレーも、活躍したのは中日時代の1年だけだったが、多くのチームメートに影響を与え、今後は指導者としての期待も高まる。平成の怪物が後輩たちに残したものは何だったのか。 (山戸英州)

 一昨年オフ、14年ぶりに古巣西武に復帰も、最後の花道を飾ることはできなかった。昨年7月5日に頸椎の手術を受けリハビリを続け再起を目指していたが、右手のしびれが解消されず。手術から1年を機に区切りをつけた。

 松坂と親しい球界関係者は「松坂が球団幹部や世話になった方々に引退の連絡を入れたのはここ5日ほどのこと。手術して1年、プロ生活を続けるなら再びメスを入れなければいけない状況で、最近は練習はおろか、ユニホームを着ることさえしんどいほど疲弊していた」と証言。

 メジャーから日本球界に復帰しソフトバンク、中日と渡り歩いたが「当時はまだ、だましだまし投げられた。でも今は違う。自分が動けないことに松坂自身が一番苦しんでいた」とおもんばかった。

 今春の西武キャンプは高知でのB班で汗を流したため、主力と交わることは少なかった。2軍でも若手に気をつかわせてはいけないと考えていたようで、本隊が球場で練習中に、1人でひっそりと室内練習場に入り、別メニューに臨むこともあったという。

 だが、2018年1月に入団テストを受け、6勝を挙げカムバック賞を受賞した中日時代には、しっかりと“遺産”を残していた。

 松坂獲得の意図として当時、指揮官だった森繁和氏は夕刊フジのインタビューで「若手には“本物”のスーパースターを知ってほしい」と説明していた。その通り、中日の現役選手からは「何年も成績を残した超一流選手に触れられたのは大きい。引退は寂しいですよ」との声が聞こえてくる。調整法1つとっても目にしたことがない動きに驚くことも多かったという。

 「先発登板当日も、ギリギリまでグラウンドに出てこず、簡単なキャッチボールで終わる。自分のペースがしっかりあって周りに振り回されない。自分自身に集中する1つのやり方だと思いましたね」(中日の現役投手)。

 助言も惜しむことなく、後輩に慕われていた。実際に松坂は、今年のキャンプ前に、竜投手陣と一緒に沖縄で自主トレを行っている。

 中日の若手投手の1人は「経験が浅い僕らの場合、とにかくマウンドで結果を残さなければとなってしまうが、松坂さんは準備の重要性を説いてくださった。よく『後悔のないようにね』と声をかけられたのは印象に残っている」という。中日の投手陣が12球団トップクラスになったのは、松坂効果なしには語れない。後輩投手たちの成長ぶりをみても、松坂の指導者としての資質は十分といえる。

 シーズン途中に引退発表した裏には開幕が間近に迫った東京五輪も影響している。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日の丸を背負って活躍した。「五輪中に自分のことで騒がせることは本位ではないし、家でゆっくり観戦して静かに過ごしたい」(前出の親しい関係者)という希望も持っているという。

 球団が引退試合、セレモニーを設けるものとみられるが、西武の2年間で活躍できなかったことを気にして、松坂が固辞する可能性もある。

 「つらいかもしれないが、辞めた後のことを考えたらしっかり受けるべき。この世界は引き際が大事だよ」と前出の親しい関係者は助言。最後のユニホーム姿を誰もが望んでいる。

 プロに限らずステージが変わっても、野球界発展のために松坂に求められる仕事はまだまだある。

zakzak

  1. みずほは「F」「D」「I」に3分裂か OBに根強い旧行意識
  2. 野田氏「夫を信じている」 週刊誌報めぐり
  3. 高市氏の記者会見場で報道関係者怒鳴り声
  4. 河野氏の年金改革案めぐりバトル勃発 「大増税」の可能性も…野田氏「保険料を払っている人があなたの発言で非常に不安になる」
  5. 菅首相から「聖子ちゃん、権力に近いところに来なさい」 野田氏が幹事長代行に就いた内幕を披露/総裁選