ソウルからヨボセヨ

裁判所の常識

産経ニュース
韓国のソウル中央地裁が入る庁舎=1月(共同)
韓国のソウル中央地裁が入る庁舎=1月(共同)

いわゆる徴用工訴訟の傍聴で、初めてソウル中央地裁の法廷を訪れたときのことだ。30分以上早く入廷し席を確保したのだが、いざ開廷時間になると、関係者や記者らが続々と押し寄せた。新型コロナウイルス対策で座席の半分は空席なのに、後方は立ち見の傍聴者が体を寄せ合う。風刺の効いたコントのようだった。

法廷ではさらに、韓国紙記者と裁判長の会話が続いた。「ノートパソコンの使用を許可してください」「認めません」。日本では法廷内の電子機器の使用はほぼ認められていないが、韓国では裁判官の裁量に委ねられている。驚いたのはパソコンの問題ではなく、法廷で記者が裁判官に声をかける行為だった。日本でも約3年間、裁判取材を担当したが、そんな場面は一度も見たことがなかった。

だが、考えてみれば、裁判官と傍聴側に多少のやり取りがあるのも悪いことではないかもしれない。多くの傍聴が予想された別の訴訟では、法廷の様子を生中継する別室が用意され、ここでも日本との違いが印象的だった。自分が知る裁判所の「常識」は、あくまでも日本の慣例にすぎないのだと考えさせられた。

戦後補償訴訟で、驚きの司法判断が続く韓国。背景を分かりやすく伝えるためにも、法廷取材文化の違いに一日も早く慣れるよう努めたい。(時吉達也)

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