【定年後・自走人生のススメ】「HRカンファレンス2021春」にて(上) 企業人事に広がる中高年社員支援の意識 - イザ!

メインコンテンツ

定年後・自走人生のススメ

「HRカンファレンス2021春」にて(上) 企業人事に広がる中高年社員支援の意識

(図)中高年社員活性化に向けた取り組みの優先度
(図)中高年社員活性化に向けた取り組みの優先度

 今年5月に行われた「日本の人事部HR(ヒューマンリソース)カンファレンス2021-春-」のセミナーで講演する機会を得た。テーマは「ミドルシニアの自律的キャリア形成の取り組み」である。

 昨年11月に行われた同カンファレンスでは、「ポストコロナ時代の中高年社員対策」を取り上げたが、今回はその「続編」として、企業が中高年社員向けに実施する「キャリア形成支援策」について講演した。

 このカンファレンスは、企業の人事部門に所属する人事・教育担当者を対象としている。それらの方々に、昨年の講演終了後に行ったアンケート結果では、「中高年社員のキャリア自律やセカンドキャリア形成に向けて、会社としてサポートする必要がありますか?」と尋ねたところ、92・2%が「必要あり」と回答した(HRカンファレンス2020秋アンケート結果)。

 中高年社員に対する注目度の高まりを目の当たりにした。ただ話を聞いてみると、「中高年社員も大切だと考えていますが、やはり将来の会社を支えていく若手や中堅社員人材を優先してしまいがちですね」との本音が。

 そこで、今回のカンファレンスでは、ずばり「中高年社員活性化に向けた取り組みへの優先度は、若手・中堅層社員と比べていかがか?」と質問してみた。

 結果は、66%が「若手・中堅層以上に、中高年層への対応の優先度が高い」と回答=図参照=した。「やはり若手・中堅層が優先」という結果を想定していたので、まったく予想外であった。

 これまでは、中高年社員といえば、「半ば終わった人」「消化試合的な会社人生を送っている」「挑戦や成長とは無関係」といったイメージが付きまとっていた。しかし、アンケート結果を見る限り、「若手・中堅社員以上に中高年社員を優先」しているとの認識が、企業の人事サイドに広がりつつあることがわかった。

 バブル期大量採用組が50代になってしまったこともあり、50代以降の中高年社員の存在は、もはや無視できないほどの「ボリューム」になってしまったことが考えられる。「企業内高齢化現象」だ。加えて、政府が旗を振っている「70歳までの就業機会確保」の企業への努力要請(改正高年齢者雇用安定法の施行)の影響もあるだろう。企業は中高年社員への対応策の優先度を、若手・中堅社員以上に上げなければならなくなったのだ。

 そのことは、企業が実施する中高年社員対策の状況変化にも表れているようだ。これについては次回お伝えしたい。

 ■定年後研究所

 日本で初めての「50代以上会社員」に特化した、定年後ライフの準備支援機関。定年後の「自走人生」を目指す中高年会社員を応援。中高年会社員向け学習システム『キャリア羅針盤』を開発中。(https://www.teinengo-lab.or.jp)

<futoji>■得丸英司(とくまる・えいじ) </futoji>1957年生まれ。大手生命保険会社で25年間コンサルティング業務に従事。星和ビジネスリンク専務執行役員、日本FP協会常務理事(現特別顧問)慶應義塾大学講師などを歴任。定年後研究所初代所長を務める(現特任研究員)。著書に「定年後のつくり方」(廣済堂新書)。

zakzak


  1. 市から突然1300万円請求…なぜ? 年金生活の80代女性に 専門家「今後数年で同様の高額請求を受ける人は増える」
  2. コロナ収束後、「ないままでいい」飲み会 3位「新年会」、2位「会社の定期飲み会」、1位は?
  3. たばこ値上げ、約61%が「禁煙しない」 決意する価格は?
  4. 高市氏の記者会見場で報道関係者怒鳴り声
  5. 中村玉緒の息子・鴈龍さん、孤独死していた…55歳