内閣府は6日の経済財政諮問会議で、令和3年度の国内総生産(GDP)成長率が物価変動を除いた実質で3・7%になるとの試算を示した。昨年12月時点の当初予想から0・3ポイント下方修正した。新型コロナウイルス感染拡大で悪化した景気の回復が想定より早く、2年度のGDPが当初予想を上回ったため、3年度の成長率のプラス幅を縮めた。
ワクチン接種の進展による消費の持ち直しもあり、GDPは3年中に感染拡大前の水準に戻ると予測した。2年度は4・6%の大幅なマイナス成長だった。3年度が3・7%のプラス成長になれば、比較可能な平成7年度以降で最大の伸び率となる。
項目別では、個人消費は2・8%増、設備投資は順調な海外経済の回復に支えられ3・8%増と予想した。
景気実感に近いとされる名目成長率は3・1%で、当初予想から1・3ポイント引き下げた。
4年度の実質成長率は2・2%を見込んだ。