熱海の大規模土石流「発生後72時間」 所在確認41人、不明24人 県警など生存者発見に全力

警察や消防、自衛隊などによる捜索が続いている =6日午前、熱海市伊豆山
警察や消防、自衛隊などによる捜索が続いている =6日午前、熱海市伊豆山

 静岡県熱海市伊豆山の大規模土石流で、市は6日、所在不明とされた64人のうち41人の所在が確認されたと明らかにした。情報提供があった1人を新たに追加し、不明は24人となった。6日午前には被災者の生存率が急激に下がるとされる「発生後72時間」が経過する。県警などは生存者発見に全力を挙げている。

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 土石流は3日午前10時半ごろ発生。県や市によると、これまで女性4人が死亡。うち3人の身元が確認されていない。5日夜時点で計568人が市内のホテルや小学校などに避難している。

 県警や6日も消防、自衛隊などは被災地域で泥に埋まった家屋の捜索やがれき除去などの作業を続行した。

 土石流は雨脚のピークが過ぎたころに発生したことで、行政による警戒情報の格上げ判断などに影響した可能性がある。

 熱海市では2日午前10時に警戒レベル3にあたる「高齢者等避難」を発令。3日は早朝から徐々に雨脚が強くなり、午前10時までの1時間で27ミリと一連の降雨のピークを迎えた。その後は雨が弱まり、午前11時までの1時間はピーク時の半分近い14ミリ。土石流が発生したのは午前10時半ごろだった。

 市が警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」を発令したのは、土石流から約30分後の午前11時5分だった。

 被害が大きかった逢初(あいぞめ)橋付近に住むパート、前田千尋さん(25)は、土石流が家々をのみ込む様子を目撃、動画を撮影した。「焦げた電線と土煙の入り交じった、すごいにおいだった」と振り返る。

 3日午前10時半ごろ、2階建てアパートの2階自宅で休んでいると、消防車両のサイレンが聞こえた。何が起きたのか確認しようと外に出て見晴らしの良い場所に立つと、100メートルほど離れた場所で、坂の上に立つ家が流されていた。近くでは同じように家の外に出ていた人が数人いたが、すぐに2回目が起きた。

 「1回目と違い、ゴーと大きな音がした」。消防隊員が「逃げて」と叫ぶ声が聞こえ、自身も公民館に避難した。

 妹のようにかわいがってきた友人の家が流され、連絡が取れない。「とにかく無事に見つかってほしい。元気な声を聞きたい」と祈るように話した。

zakzak

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