ポトマック通信

バイデン氏への宗教圧力

産経ニュース

キリスト教には、キリストの肉体と血を象徴するパンとワインを食する儀式がある。カトリックでは「聖体拝領」と呼ばれ、特に重要視される。

米国ではこれまでのところ、大統領になったカトリック信者は2人しかいない。1人目がジョン・F・ケネディ氏(在任1961~63年)、2人目が現在のジョー・バイデン氏だ。

バイデン氏はカトリック系の私立校出身で、かつては聖職者の道に進むことを考えたこともあったらしい。大統領就任後も頻繁に教会に通っている。

ところが、カトリック界では今、バイデン氏が聖体拝領を受けるのを拒否しようという動きが出ている。カトリックで忌避される人工妊娠中絶の権利を擁護している同氏に対し、政策変更を促す圧力にしようという理由からだ。

米カトリック司教の全国組織は6月、そのためのガイドライン案作りを決議。「神聖な儀式を政治的な武器とすべきではない」とする総本山バチカン(ローマ教皇庁)の反対を押し切った。

米国では、中絶や同性婚といった宗教的な価値観に絡むテーマが政治の重要争点。バイデン氏は、自身が聖体拝領が受けられなくなるかもしれないことについて「個人の問題だから」と述べ、政治とは切り離そうとしている。(大内清)

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