勝者のワザ

木下稜介 飛ばしとコントロール1ランク上の技術 ダンロップ・スリクソン福島オープン優勝

フェースコントロールに優れた木下のスイング
フェースコントロールに優れた木下のスイング

 日本ツアー選手権の初優勝に続いて木下稜介が、ダンロップ・スリクソン福島オープンで2試合連続優勝を果たした。5打差の5位から最終日をスタートし、4連続を含む10バーディーの62をマークして首位スタートだった時松隆光とのプレーオフに持ち込んだ。その1ホール目でバーディーを奪っての2勝目であった。

 29歳。松山英樹や石川遼と同年齢の木下が、プロ8年目にして一気にブレークした。ドライバー飛距離とフェアウエーキープ率を合わせたトータルドライブ部門4位、パーオン率2位。ショットメーカーである。ドライバーでもアイアンでも状況に応じてフェード、ドロー、高低を巧みに打ち分けてボールをコントロールする技は、見ごたえがある。

 意図するショットを正確に打ち出すためには、フェースコントロールが欠かせない。今回は、アマチュアゴルファーが1ランク上のゴルフを目指すために必要なワザのコツを木下のスイングからピックアップしてみる。

 フェースコントロールで大切なのは、右手首の角度だ。バックスイングからトップスイングへ、右手首は、甲側に折れていくのが正しい動きで、これをヒンジ動作という。トップスイングからダウンスイング、フォロースルー。ヒンジを解かないでキープできれば、フェース向きを変えることなくボールをとらえていける。

 では、どう意識すれば、右手首の角度をキープできるのか。これがポイントになる。

 右手のひらを意識してみよう。ダウンスイングで右手のひらを地面に向け、押し付けるつもりで動かしていくこと。このとき、左グリップが緩むとリストが必要以上にターンしてしまうから、左小指、薬指、中指でしっかり握っておくこととセットの動きにしよう。

 これを覚えるには、SWやAWでの練習が効果的だ。低く打ち出す。前記のポイントを守ると、ダウンブローにボールをとらえ、インパクト後にさらにボールを押し込んでいく感覚もつかめる。プロがいう「ライン出し」スイングの原点が、ここにある。前傾角度が崩れることもなくなる。

 練習場に行ったら、この打ち方を徹底して続け、覚えてしまおう。そして、フルボディーターンでも、この動きが守られていれば、ショット力の大幅アップが約束される。

 ■木下稜介(きのした・りょうすけ) 1991年7月16日生まれ。奈良県出身。父のすすめで10歳からゴルフを始める。香川西高を経て、大阪学院大4年時の2012年12月にプロ転向。得意クラブはアイアン。今季賞金ランク2位(約6956万円)。174センチ、75キロ。

zakzak

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