大赤字で“株価暴落中”の出前館、これは「良い赤字」か「悪い赤字」か(1/2ページ) - イザ!

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大赤字で“株価暴落中”の出前館、これは「良い赤字」か「悪い赤字」か

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コロナ禍による巣ごもり消費の追い風を受け、急速に対応エリアと店舗を拡大している出前館。出前館といえば、ダウンタウンの浜田雅功氏がスーダラ節の替え歌を歌うCMの印象が強いのではないだろうか。現に出前館の注文件数は、広告戦略の成功もあって1年前の1070万件から1580万件と44%も増加している。今ではアクティブユーザー数652万人を誇るメガサービスとなっている。

しかし、25日に発表された出前館の決算は惨憺(さんたん)たる結果として市場に受け入れられた。出前館の2021年8月期第3四半期決算の結果は、約45億円の営業赤字となった。前年同期の営業赤字が6億1900万円だったことから、コロナ禍を経て赤字が7倍以上も膨らんだことになる。

出前館の株価も大きく下落中だ。同社の株価は、決算発表の翌営業日からずるずると値段を下げ、決算前の水準からは15%マイナスとなる1500円台近辺で推移している。昨年末の最高値である4200円と比較すると、そのパフォーマンスはマイナス64%と“暴落”といっても差し支えない状況だ。

しかし、目先の赤字と株価推移だけに注目してしまうと、出前館の中長期戦略を見誤ってしまう。そこで今回は、出前館のキャッシュフローや赤字の内容を分析し、この赤字が「良い赤字」なのか「悪い赤字」なのかを確認してみよう。

■赤字には「良い赤字」と「悪い赤字」の2種類がある

そもそも、良い赤字と悪い赤字にはどのような違いがあるのだろうか。このテーマについて、コメ農家を例にとって考えてみよう。

コメ農家は「良い赤字」を出す典型例である。なぜなら、コメ農家は一年の大半が「赤字」になるビジネスモデルだからだ。

コメ農家が黒字になるのは、年に1回、秋の収穫タイミングのみである。そのほかの期間は、耕作や田植えといった生産にかかるコストのみが損益計算上に反映され、売り上げはゼロとなるだろう。しかし、コメ農家が職業として成立するのは、収穫のタイミングでこれまでの赤字を補って余りある収益を獲得できるからだ。

つまり、コメ農家が収穫に向けて赤字を出し続けられるのは、その先の収穫の黒字イベントを想定できているからであり、そこから逆算したコストを算定しているからこそ手持ち資金を枯渇させずに経営を成り立たせることができる。この種の赤字はいわば「先行投資」ともいうもので、最終的には回収の見込みがあることから「良い赤字」といえる。

一方で、相当の期間をもってもその赤字が回収できない場合は、先行投資と呼ぶことはできない。つまり「悪い赤字」となるのだ。

では出前館の赤字決算はコメ農家と同じく先行投資、「良い赤字」といえるのだろうか。そもそも出前館は旧社名の「夢の街創造委員会」時代の05年8月期から18年8月期まで、約13年にわたって利益を生み出してきた企業である。平時でも継続的に成長している会社が、コロナ禍による特需の影響で「悪い赤字」を出すとは考えにくい。

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