静岡県を中心に東海・関東地区で豪雨災害が起きました。各地で雨が降り続いた7月3日は、第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局の取材で大阪本社から同県沼津市の沼津御用邸に出張していました。
棋聖戦の対局開始は午前9時です。屋根をたたく雨音を気にしながら取材を始めました。
午前10時半ごろ、デスクから電話があり、対局場から数キロ離れた、河川で橋が崩れたので取材ができないかと聞かれました。
対局は3人のカメラマンで取材しており、対応は可能でした。現場は沼津市・清水町境の黄瀬川にかかる「黄瀬川大橋」です。レンタカーに乗り込みナビに住所を入力して現場に向かいました。
現場までは5キロ弱で、普通なら15分もあれば到着できます。しかし、この日は豪雨による冠水で幹線道路が通行止めになり、迂回(うかい)路を探しながらの走行です。
30分弱で到着すると警官の姿が見えます。近づくと黄瀬川大橋がくの字に折れ曲がり、水面に落ちそうです。
傘をさすのも忘れて撮影を続け、写真を電送しました。幸いにして、走行中の車両や歩行者はおらず、人的被害はなかったそうです。
取材を終えて棋聖戦の取材に戻ると、熱海で大規模な土石流が発生したと同僚が教えてくれました。
映像を見ただけで被害の大きさが想像できます。行方不明者も出ているそうです。
最近は西日本豪雨など7月上旬に大きな豪雨災害が発生しています。大雨には避難が大切です。危険だと感じるようならためらわずに、危ない場所から離れてください。梅雨はまだ続きます、みなさんもお気を付けください。