日本アマチュア選手権最終日(2日、茨城・大利根CC西C=7121ヤード、パー72)2年ぶりに開催されたアマチュア日本一を決める大会は、雨で前日までの54ホール短縮競技に。第3ラウンド終了時点で首位の中島啓太(21)=日体大3年=が大会初優勝を果たした。
「最後までプレーしたかったがゴルフ人生において取らないといけないタイトルだったので、素直にうれしい」
2位に3打差から出たこの日は2番(パー4)で10メートルを沈めてバーディーを奪うなど5ホールで1つ伸ばし、差を広げたが、午前10時5分に中断。天気の回復が見込めず、11時10分に最終ラウンドの中止が決まった。
大会初出場だった2015年、金谷拓実(フリー)とのマッチプレーで敗れて2位。17、19年大会や競技不成立となった18年大会でも2位になるなどあと一歩のところで優勝を逃し、地元の知り合いからは「2位の男」と呼ばれていたという。
今後は8月の「全米アマチュア選手権」に出場予定。1895年に始まった同大会はジャック・ニクラウスやタイガー・ウッズなどが優勝した歴史がある。過去に出場した日本選手の最高成績は15年の小西健太の4強。「松山さんや金谷さん、梶谷さんや笹生さんが優勝し、日本ゴルフは注目されている。自分も流れに乗れれば」と中島。アマ世界ランク1位としてアマ世界最高峰の大会に乗り込む21歳は「レベルの高い日本アマで優勝できた。自信を持ってアメリカに行きたい」と胸を張った。