ドクター和のニッポン臨終図巻

ギタリスト・寺内タケシさん 挑戦の大切さ伝え続けた

そして器質化肺炎とは、何らかの病原体や薬剤の影響で肺胞や細気管支に炎症が起こった後に器質化物(肉芽)が肺胞の壁まで拡がっているという病態です。寺内さんも恐らく数カ月に及ぶ肺炎の経過のなかで全身状態も悪化したため、器質化肺炎という死因になったのでしょう。

寺内さんは、多くの社会活動をされたことでも知られています。1995年の阪神淡路大震災で救助活動が遅れたという報道に心を痛め、自動車メーカーと共同で災害対策車を開発したり、エレキギターが不良を作るという風評に反発し、全国の高校を巡る「ハイスクールコンサート」を行ってきました。

35年間で巡った高校は、なんと1500校以上。寺内さんのギターを聞いて、ミュージシャンを目指した子どもたちも多くいるに違いありません。

寺内さんの座右の銘は、「ギターは弾かなきゃ音が出ない」。挑戦することの大切さを音楽にのせて伝え続けた、ギターも生き方もカッコよすぎる人でした。

■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。この連載が『平成臨終図巻』として単行本化され、好評発売中。関西国際大学客員教授。

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