【これぞ男の時代劇 原田芳雄の世界を見たか】大河「独眼竜政宗」で見せたアウトロー - イザ!

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これぞ男の時代劇 原田芳雄の世界を見たか

大河「独眼竜政宗」で見せたアウトロー

主役の渡辺を支えた強力共演陣。原田は後列右端
主役の渡辺を支えた強力共演陣。原田は後列右端

原田芳雄は1971年の『春の坂道』、87年『独眼竜政宗』、97年『毛利元就』、2005年『義経』と4度、NHK大河ドラマに出演している。『春の~』では、徳川家康・秀忠・家光三代将軍を剣と禅の教えで支えた柳生宗矩(中村錦之助)の息子で剣豪といわれた柳生十兵衛役。残念ながら映像はほとんど残っていないが、残る画像を見ると当時、俳優座のホープのひとりといわれた原田は裃もすっきり着こなしている。

その後、アウトロー路線で強い印象を残したのは、『独眼竜』の最上義光役だ。東北の勇者“独眼竜”伊達政宗(渡辺謙)は戦国後期、幼少時に隻眼となり、屈折した少年時代を過ごす。父・輝宗(北大路欣也)は非業の死を遂げ、弟ばかりをかわいがる母・義姫(岩下志麻)からは疎まれる。山形の最上家当主である義光は、義姫の兄で、政宗の宿敵ともいわれた人物だ。スキあらば政宗を陥れようとたくらむ義光はドラマ中盤「修羅の母」の回で暗躍する。豊臣秀吉(勝新太郎)からの小田原出陣要請に従わずにいた政宗は、出れば最上に攻められ、出なければ豊臣を敵に回す危機に。このままでは伊達家は滅びると思い詰めた義姫は山形城に走り、兄に相談。義光は政宗を「信長気取りで暴れまわった若造」「忌まわしい怨霊」と罵(ののし)り、秀吉の怒りを鎮めるには「政宗の首をはねて献上するしかない」と言い出すのだ。

脇息(きょうそく)にもたれて片膝をつき、扇子をパシパシしながら、「およそ武将というものは、骨肉の争いに巻き込まれる」と自身も謀反を起こして父や弟と戦ったと暗黒過去を告白する義光。一国のお殿さまというよりは、盗賊の頭領のようなイメージだ。恐ろしいのは、とてもわが子の首を差し出せない義姫に「お前がおるではないか」「毒を盛ればよい」と耳打ちするのである。ひーっ!! 恐ろしやとおののく義姫。原田と岩下、並んだだけでも強烈な兄妹の密談は怪談のようなシーンになった。

このドラマは最高視聴率47・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、平均視聴率39・7%(同)の驚異的な記録を残した。敵方が強いドラマはヒットする。まだ新人に近かった渡辺を原田はじめ、唯一の大河出演となった勝、岩下ら実力派キャストがもり立てる構図が大成功した例といっていい。 (時代劇研究家)

■原田芳雄(はらだ・よしお) 1940年2月29日生まれ、東京都出身。67年に『天下の青年』(フジテレビ系)でデビューし、翌68年には『復讐の歌が聞える』で映画デビュー。100本を超える映画に出演し、2003年に紫綬褒章を受章。11年7月19日、肺炎のため71歳で死去。

zakzak


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