東京五輪5G観戦 ゴルフや水泳 セーリング NTTなど

産経ニュース
「TOKYO2020 5G PROJECT」の発表をするNTTドコモ理事の古野徳之東京2020推進室長(左)と日本電信電話・NTT人間情報研究所の木下真吾主席研究員・研究部長=1日午前11時11分、東京都千代田区(代表撮影)
「TOKYO2020 5G PROJECT」の発表をするNTTドコモ理事の古野徳之東京2020推進室長(左)と日本電信電話・NTT人間情報研究所の木下真吾主席研究員・研究部長=1日午前11時11分、東京都千代田区(代表撮影)

NTTとNTTドコモなどは1日、開幕が23日に迫った東京五輪で提供する、第5世代(5G)移動通信システムを活用した新たなスポーツ観戦様式のお披露目を行った。紹介されたのはゴルフ、セーリング、水泳の3種目。NTTグループでは東京五輪・パラリンピックを5Gを使ったさまざまなサービス展開の試金石と位置づけ、これを機に日本の通信技術を内外に知らしめ、5Gの普及促進にもつなげる狙いだ。

「コロナ禍への対応も含め、新しいスポーツ観戦の在り方、日本の技術力を世界にアピールする」。オンラインで開かれた記者会見で、NTTドコモの東京2020推進室の古野徳之(のりゆき)室長は胸を張った。新たな観戦様式はいずれも来場者や一部関係者が対象ではあるが、技術的には家庭でも楽しめる水準という。今後、ニーズがあれば他競技にも展開していきたい考え。

セーリングは、観客席から少なくとも1キロメートル遠い洋上で行われる競技風景を5Gを活用し陸地の観戦者にリアルタイムで届ける。これまでは遠すぎて双眼鏡が必要だった。高性能なカメラを複数台搭載したドローンやボートで撮影して動画を合成。陸地近くの海上に浮かべた50メートルの巨大な画面に投影する。

この競技では映像から被写体の動きを正確に切り取って別の場所に3次元(3D)のホログラムなどで映し出し出す通信技術「Kirari(キラリ)!」を活用する。

この技術を使って6月30日に横浜市で開かれた聖火リレーのイベントでは、ステージ上のアーティストらが別の会場にある専用モニターに立体映像として登場。横浜市内の会場の観客と合成した映像内でハイタッチをするなどのパフォーマンスを行っていた。

ゴルフでは、複数の競技中の映像や選手のスコアなど詳細かつ大容量のデータを5Gで観戦者に伝送。観戦者が自由に見たい映像を選び手元のスマートフォンなどで観賞できる。会場内にいて、かつ対応する端末を持っていれば一般の観戦客でも利用可能だ。水泳では拡張現実(AR)ゴーグルを装着すると、目の前で行われている競技に重なるように選手やタイムなど情報が表示される。

NTTドコモの5Gの契約者数は現在、400万を超え「本格的な普及期に入った」(同社の井伊基之社長)としている。KDDIが日本舞踊協会と組み、オンラインお稽古システムの実証実験を開始すると発表するなど、通信各社は5Gを様々なサービスに応用できないか頭をひねる。五輪を機に5Gの魅力が多くの人に伝われば、普及に弾みがつきそうだ。

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