自民、立民、公明…祝賀の“噴飯” 中国共産党100年に主要政党はどう対応 二階氏名義で電報という報道も 選挙協力の立民・共産は対応正反対 - イザ!

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自民、立民、公明…祝賀の“噴飯” 中国共産党100年に主要政党はどう対応 二階氏名義で電報という報道も 選挙協力の立民・共産は対応正反対

二階幹事長(共同)
二階幹事長(共同)

 中国共産党は1日、創建100年の記念日を迎えた。北京で同日午前に記念式典を開き、習近平国家主席(党総書記)が重要演説を行う。中国当局による人権弾圧や軍事的覇権拡大に対し、米国中心の民主主義国から批判が高まるなか、中国メディアは各国首脳や要人からの祝賀メッセージを報じて対抗している。日本政界でも「親中派」とされる政治家らの祝辞が報じられたが、主要政党はどう対応したのか。夕刊フジが取材したところ、実に興味深い結果が得られた。

 「香港やチベットなどに対する人権侵害については甚だ遺憾だ。もろ手を挙げてお祝いする状況ではないが、北京政府(中国政府)とわが国は物理的に避けられない近い距離にある。その政権を担う政党に対する儀礼的なメッセージは用意している。私の名前で出す」

 立憲民主党の枝野幸男代表は6月30日の記者会見で、こう語った。

 夕刊フジの記者が「中国は覇権主義で、人権弾圧も指摘される。7月1日の記念日を『素直に喜べない』という意見もある。(立憲民主党は)お祝いできるのか?」と、枝野氏の見解をただしたのに答えたのだ。

 米政府は今年1月、中国政府がウイグルでジェノサイド(民族大量虐殺)を行っていると認定した。英国で6月に開催された先進7カ国(G7)首脳会議の共同声明にも、「人権や基本的自由を尊重するよう中国に求める」「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調」と記されている。

 同党幹部は会見直後、「うちは、あくまで中国側からの打診(要請)に儀礼で応じたまでだ。そこは分かってほしい」と、繰り返し記者に念を押した。

 このほか、主要政党の対応は別表の通り。

 菅義偉首相の日本政府は「特段の対応は取らない」(加藤勝信官房長官)というが、自民党は判然としなかった。6月29日から取材を申し込んだが、「親中派」とされる二階俊博幹事長が陣取る幹事長室は同月30日時点で、「何とも答えられない。こちらは『党間外交』の窓口だが、党全体としての対応はしていないと思われる」「確認中だ。軽々に答えられない」との回答だった。

 同党では、先の通常国会終盤、対中非難決議をめぐっても、「対中強硬派」と「親中派」の間で意見がまとまらなかった。

 こうしたなか、産経新聞は1日朝刊に、「自民、二階幹事長名義で電報」という記事を掲載した。電報には、日中両国が東アジア地域の平和と安定への責任を果たすことや、国際社会の期待に応えることの重要性について盛り込んだという。

 日本固有の領土、沖縄県・尖閣諸島周辺海域に連日侵入して、日本の平和を脅かしているのは中国の海警局船である。

 中国とのパイプを誇る公明党は、「中国共産党側から要請があり、山口那津男代表名で、お祝いのメッセージを出した」(広報担当)という。

 社民党も「福島瑞穂党首が出した。これをもって『党として出した』と言っていい」(福島氏の国会事務所)と回答した。

 次期衆院選に向けて、共産党と立憲民主党は選挙協力に向けた協議開始で合意している。ただ、中国共産党への姿勢は違うようだ。

 志位和夫委員長率いる日本共産党の広報担当は「中国側からの要請もなく、お祝いは出していない。そもそも、東・南シナ海での力による現状変更、覇権主義的振る舞いや、人権弾圧を見ると、中国共産党は共産党の名に値しない」と言い切った。

 ■島田氏「情けない」

 日本維新の会と、国民民主党も祝意を示さなかった。

 維新の幹部は「中国をめぐる最近の諸々の情勢を踏まえ、祝電などは打っていない。松井一郎代表名で祝電を打てば、お祝いどころか『対中抗議文』になってしまう」と語った。

 玉木雄一郎代表の国民民主党は「中国大使館経由の依頼もなく、特にお祝いを出す予定はない」(広報担当)とした。

 主要政党の対応をどう見るか。

 福井県立大学の島田洋一教授(国際政治)は「中国共産党政権が、香港で『言論の自由』を踏みにじり、ウイグルでの人権弾圧でも国際社会の批判を浴びるなか、祝意を示す政党があるとは、実に情けない話だ。あり得ない。日本共産党が、よほど筋が通ったことを言っている。あくまで党と党の関係で、外交儀礼を理由にメッセージを出すにしても、諸問題について別途、党執行部などが記者会見を開き、政党として厳しく、批判的なコメントをするなど対応しなければ、祝意を伝えたことだけが歴史に残る。中国側の宣伝にも利用されかねず、問題だ」と語っている。

zakzak

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