【トラとら虎】侍ジャパンの金メダル獲得に欠かせない阪神・青柳の“持ち味” - イザ!

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侍ジャパンの金メダル獲得に欠かせない阪神・青柳の“持ち味”

自ら名付けたクオータースローで金メダル獲りの青柳
自ら名付けたクオータースローで金メダル獲りの青柳

 阪神の青柳晃洋投手(27)が東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」の一員に選ばれた。阪神からは他に左腕中継ぎエースの岩崎と捕手の梅野が出場する。

 侍ジャパンの稲葉監督は実績のない青柳を抜擢(ばってき)した理由について「ゴロを打たせられる。先発だけでなく、ロングリリーフをこなせるのは貴重」と説明したが、もう一つ、変則の下手投げが外国のチームには有効と判断したのは間違いない。

 今季6勝目を挙げた22日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)でも持ち味はさえた。1点リードで迎えた6回一死一、三塁のピンチ。外角低めに沈むツーシームで高橋周の打ち気を誘い、遊ゴロ併殺打。これぞ稲葉監督が描く青柳の五輪での仕事である。

 代表メンバーに入ったときは「まさか、僕が…」と驚いたが、落ち着くとこう続けた。「僕のようなエリートでない者でも選ばれた。だから、控えに回っている選手や中学生たちの勇気になればうれしいですね」

 実際、横浜の中学では3番手投手。川崎工科高時代は甲子園に無縁。帝京大でも全国的には無名で、2015年のドラフト会議で阪神から5位指名を受けての入団だった。

 それでも1年目の4勝から昨年まで順に4勝、1勝、9勝、7勝と、コツコツ実績を築いてきた背景に、マウンド上での工夫がある。ツーシーム、シュート、シンカー、チェンジアップといった多彩な変化球をどう生かすか。走者がいない時でもセットポジションやクイックを取り入れた。打者を惑わす時間差投法、緩急投球が信条なのである。フォームが下手と横手の中間であることから「クオータースロー」と名付けた発想も面白い。

 24日現在の防御率1・96は12球団のトップであり、ただひとりの1点台保持者でもある。五輪では楽天・田中将、巨人・菅野ら主役のマウンドに注目は集まるが、脇役・青柳らの支えがなければ金メダルに届かない。(スポーツライター)

zakzak


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