ゴーン被告が「箱」まで指示 支援親子公判で詳細明らかに

産経ニュース
カルロス・ゴーン被告(桐原正道撮影)
カルロス・ゴーン被告(桐原正道撮影)

日産自動車元会長、カルロス・ゴーン被告(67)=会社法違反罪などで起訴=の逃亡を助けた米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」の元隊員、マイケル・テイラー被告らの29日の公判で、検察側はカルロス・ゴーン被告が逃亡計画を主導したと主張。検察側の冒頭陳述やマイケル被告の逮捕前に公開された米裁判資料では、生々しい逃亡の様子が浮かび上がっている。

「ゴーン被告の発案で、被告を大型の箱に隠し入れた」。6月14日の初公判で検察側は冒頭陳述でこう主張。ゴーン被告は、マイケル被告に箱の寸法まで細かく指示していたとした。

ゴーン被告は平成31年4月に、指定の携帯電話以外使わないことなどを条件に保釈が認められたが、検察側によると、接触を禁じられていた妻のキャロル・ナハス容疑者(54)=偽証容疑で逮捕状=に相談。さらに指定外の電話でマイケル被告に連絡し出国を手伝うよう依頼したという。その後、保釈後の面会記録義務を無視してピーター被告とも複数回会い、計画を詰めていったとされる。

マイケル被告はかつて、テロなど大規模事件の対応に当たる米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」に所属。陸軍時代からの知り合いだった、ジョージ・ザイエク容疑者(61)=犯人隠避容疑などで逮捕状=に協力を持ちかけた。

実行の日は令和元年12月29日。マイケル被告とザイエク容疑者が来日し、ゴーン被告と関西国際空港に向かった。マイケル被告は同空港の関連施設の従業員に「1万円札の束」をチップとして渡したが断られ、保安検査がないことも確認していた。

また、米裁判資料によると、「音響機材」とされた黒い箱は4、5人がかりで持ち運ぶのがやっとの重さで、施設の従業員の一人が「箱のなかに若い美女が入っていたりして!」と軽口をたたく場面もあった。プライベートジェット機が離陸し逃亡に成功すると、ゴーン被告は箱の上に座り、マイケル被告らに感謝することもなく、「日本で拷問を受けた」などとまくし立てたという。

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