【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】安倍前首相の特別インタビュー! 「通常戦力の弾道ミサイル配備は議論し得る」「あらゆる可能性を含めて議論すべき」 - イザ!

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ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!

安倍前首相の特別インタビュー! 「通常戦力の弾道ミサイル配備は議論し得る」「あらゆる可能性を含めて議論すべき」

 私が担当しているニッポン放送のニュース番組「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金曜午前6-8時)では先週、安倍晋三前首相の特別インタビューを毎日放送しました。スマホアプリのラジコや、YouTube、ポッドキャストで聴けますので、ぜひ。

 今回特に印象に残ったのは、「日本をどう守っていくのか」という話です。台湾海峡については、英国での先進7カ国(G7)首脳会議の共同宣言にも記され、日本でも随分と意識されるようになりました。ただ、地理的概念のみならず、安倍氏の話はミサイル防衛に広がりました。

 米議会の軍事委員会ではここ最近、米国と中国の中距離弾道ミサイルのバランスへの懸念が高まっています。米国は、ロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約でゼロなのに対し、中国は1200~1300発の中距離核ミサイルを保有しているとされています。

 そもそも、INF全廃に至ったのは1980年代の欧州ミサイル危機が発端でした。当時、ソ連が中距離ミサイル「SS20」を西欧正面に配備しようとしました。このミサイルは西欧諸国を射程に収めますが、米本土には届きません。

 西欧諸国が核攻撃にさらされた場合、米国は大陸間弾道ミサイル(ICBM)で自国を狙われるリスクを背負いながら反撃すると確約できるのか? 米国の「核の傘」の信頼性に疑問が生まれます。核保有国の英国とフランスに対し、西ドイツは非核保有国でしたから、特に深い疑念を持ちました。

 そこで、西ドイツのシュミット政権は、米国に中距離核ミサイルを配備するよう要請しました。交渉の末、米国は、西ドイツとイタリア、オランダ、ベルギーに核兵器を配備し、それぞれの国が使用権を持つ「デュアル・キー」(=核シェアリング)を採用しました。

 現在、米国では「中国が核先制不使用政策を改めたのではないか」という議論が出ています。

 「今の日本の安全保障環境が、当時の西ドイツに似ているのでは?」という問題提起に、安倍氏はデュアル・キーにも言及しつつ、日本は非核三原則を堅持してきた歴史があり、これは続いていくだろうと議論を進めました。そのうえで、核ミサイルではなく、通常戦力の弾道ミサイル配備は議論し得るとしました。

 これは非常に興味深い話です。当面は弾頭に通常戦力を載せますが、弾頭を乗せ換えれば核戦力にもなり得るわけです。どの弾頭に何が載っているかは相手に分かりませんから、それだけでも大きな抑止力になります。

 ただ、安倍氏も今すぐではなく、あらゆる可能性を含めて議論すべきと言ったのです。

 ワシントンのシンクタンクにいる友人は常々、「安保環境が激変しているなか、日本だけがダチョウの平和だ」と言います。「ダチョウの平和」とは、危機が迫っているのに直視せず、砂の中に顔を突っ込んでやり過ごそうとする「現実逃避の態度」のことです。

 いい加減、顔を上げて議論すべし-。そうした危機感を感じる、インタビューでした。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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