職場や大学で横行する「ワクチンハラスメント」 過剰な同調圧力社会の悲惨な末路(1/4ページ) - イザ!

メインコンテンツ

職場や大学で横行する「ワクチンハラスメント」 過剰な同調圧力社会の悲惨な末路

ポストセブン
職場や大学などでも集団接種が始まった新型コロナワクチン(AFP=時事通信フォト)
職場や大学などでも集団接種が始まった新型コロナワクチン(AFP=時事通信フォト)

職場や大学などでも新型コロナのワクチン接種が本格化しているが、そこで大きな問題となっているのが「ワクチンハラスメント」だ。近著に『同調圧力の正体』(PHP新書)がある同志社大学政策学部教授の太田肇氏が、コロナをきっかけとした数々のハラスメントの横行、同調圧力が一層強まる社会に警鐘を鳴らす。

* * *

新型コロナウイルスのワクチン接種が広がるとともに、世間にまた嫌な緊張感が漂ってきた。副反応のリスクだけではない。ワクチン接種を強制したり、拒否した人が差別的な扱いを受けたりする「ワクチンハラスメント」が横行しているからだ。

昨年の今ごろ暗躍した「自粛警察」や「マスク警察」、そして10年前の東日本大震災直後の「不謹慎狩り」を思い出す人は少なくないだろう。

◆「自粛」が「他粛」に転化

考えてみればおかしな話である。「自粛」「不要不急」「不謹慎」…いずれも主語は自分であり、自分が判断すればよいはずだ。ところが、いつの間にか周りから自粛を強要されて「他粛」になり、何が不要不急か他人が勝手に判断するようになった。

要するに、この国では自分と他人とが区別されず、同一視されてしまうのである。

なぜ、そうしたおかしなことが起きるのか? それは私たち日本人が暗黙のうちに強い共同体意識を共有しているからである。そのため、いつでも日本人としてみんな同じように振る舞うべきだという発想になり、「これ以上干渉してはいけない」という線引きができない。

しかも震災やコロナ禍のような危機にはいっそう共同体意識が強まり、コロナ禍が長引いている今は、他人の行動に干渉することが当たり前であるかのような空気が蔓延している。

  1. 市から突然1300万円請求…なぜ? 年金生活の80代女性に 専門家「今後数年で同様の高額請求を受ける人は増える」
  2. たばこ値上げ、約61%が「禁煙しない」 決意する価格は?
  3. コロナ収束後、「ないままでいい」飲み会 3位「新年会」、2位「会社の定期飲み会」、1位は?
  4. 高市氏の記者会見場で報道関係者怒鳴り声
  5. 中村玉緒の息子・鴈龍さん、孤独死していた…55歳