【テレビ用語の基礎知識】「SDGs特番」 毎日モッタイナイお化けが出そうなテレビ局、放送休止時間を増やすのが一番の貢献では? - イザ!

メインコンテンツ

テレビ用語の基礎知識

「SDGs特番」 毎日モッタイナイお化けが出そうなテレビ局、放送休止時間を増やすのが一番の貢献では?

 なんだか最近、各局とも「SDGs特番」みたいな番組がはやってますよね。いったい誰の陰謀? と思うくらいあちこちで見かけます。分かりますよ。地球と人類の将来を考えれば、テレビ局がSDGsについて積極的に放送するのは素晴らしいことだと思います。

 でも、なんだか素直に受け取れないのは、僕が業界の実態を知りすぎているからでしょうか。妙にオシャレで意識高い感じの取り組みとかをすてきな感じに放送しても、嘘臭く感じちゃうんですよね。内容が上滑りしている感じがしちゃうんです。だって、テレビ局なんてホントこう言っちゃなんですけど、「反SDGsの巣窟」いや「反SDGsの牙城」ですよ。

 嘘だと思ったら収録現場やテレビ局に行ってみてください。めったやたらとゴミが捨てられてます。制作会議には、ばかみたいに大量にコピーされた資料や台本の山。そして、局の地下にあるゴミ捨て場をのぞきに行けば、「ここはお弁当屋さんの倉庫なの?」と言いたくなるくらい大量の弁当が捨てられています。

 「ロケ弁」に一切手をつけない、あるいは一口しか食べない出演者も多いというのに、いまだに「楽屋にお弁当を3種類くらい用意する」みたいな時代錯誤の番組も多いんですよね。もちろん、ケータリングにするとかして、できるだけ無駄が出ないようにしてる番組も一部あるんですけど、今コロナでそれもダメになってますからね。

 高いギャラをもらってるんですから、出演者はお弁当とか必要なら自分で買って持ってくればいいと思うんですけどね。

 お弁当に関しては実はバラエティーやドラマよりも、報道番組やワイドショーのほうがひどいです。「報道フロアから離れられない」とか「深夜や早朝に編集をするから」などの理由で、毎日スタッフや出演者用のお弁当を大量に発注しているのですが、実際には「番組が終わったら外に飲みにいくから」とか「味がまずい」「飽きた」とかでお弁当を食べないスタッフも多いんですよね。

 その結果、放送が終わるとスタッフルームには食べられなかったお弁当が山積みに。一部をADや若手のDが持って帰って食べるのですが、大部分は「地下のゴミ捨て場」行きです。

 以前よりは少し改善されたみたいですけど、まあまあ毎日モッタイナイお化けが出そうな事態が繰り返されてます。「これじゃSDGsどころか、バチが当たるよ」と思いますね。

 「つまんない番組やめて、放送休止時間を増やすのが、電力の無駄をなくして一番SDGsに貢献するかも」とかいうと、意地悪すぎますかね?

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える! 「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版)。

zakzak

  1. おかえりモネ、部屋から出た「宇田川さん」に膨らむ視聴者の予想「ブッキー説を提唱」「宇田川さんは妻夫木でしょ?」の声
  2. 「ガラケー」に迫る終焉 携帯3G、来年から各社で終了
  3. コロナワクチン「間違った打ち方」で抗体が不十分となるリスクも