【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】多すぎる“批判のための批判” ワクチンが届く前から懸念を広め、対策を取れば…「熟議」はどこへ行った? - イザ!

メインコンテンツ

ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!

多すぎる“批判のための批判” ワクチンが届く前から懸念を広め、対策を取れば…「熟議」はどこへ行った?

国会議事堂
国会議事堂

 通常国会が16日閉幕します。先日の党首討論でも大部分を占めましたが、政府の新型コロナワクチン対応が常に批判された国会でした。

 布石は、昨年秋の臨時国会にありました。当時は欧米で一部のワクチンが治験を終え、緊急使用許可の申請を出す時期です。欧米で本格的な接種が始まり、いずれ日本にも入ってくることが見えたころでした。

 そんななか、11月18日衆院厚労委員会での、「新薬をスピード認可して痛い目にあったことがある」「大変な事態が起きないという保証はない」(共産党の宮本徹議員)など、ワクチンの特例承認を急ぐ政府を牽制(けんせい)する発言が相次ぎます。

 そこで、可決・成立した改正予防接種法には、「新しい技術を活用した新型コロナワクチンの審査に当たっては(中略)国内外の治験を踏まえ、慎重に行うこと」との付帯決議が盛り込まれました。

 そして、今年の通常国会。今度は野党から「なぜ、欧米に比べて接種が遅れたのか」が問題視されます。

 2月17日の衆院予算委員会、立憲民主党の長妻昭議員の質問に対し、菅義偉首相は「私自身も、早くならないかということで何回となく厚労省をはじめ関係者と打ち合わせをしました」といい、「わが国は欧米諸国と比較して感染者数が1ケタ以上少なく、治験での発症者数が集まらず、治験の結果が出るまでにかなり時間を要する」「ワクチンは人種差が想定されて、欧米諸国の治験データのみで判断するのではなくて、やはり日本人を対象にした一定の治験を行う必要がある」と説明しました。

 後段の「一定の治験を行う必要」という部分は、先の付帯決議を意識したものでしょう。

 元官邸幹部は「政治の側から『責任を取るから治験を省略して早くやれ!』と言われない限り、厚労省はやらないだろうね」と語っていました。

 その後、4月から高齢者向け接種が始まり、徐々にワクチンが入ってくると、今度は「打ち手不足」や「自治体のキャパシティ不足」で接種が滞る事態になりました。

 そこで、総務省が個別支援すると通知を出すと、「助言という名のもとに『7月末までにやれるんだろうな』と迫っているようにも見え、半ば脅しだ」(5月12日、立憲民主党の安住淳国対委員長=NHK報道)と、また批判です。

 では、自治体の負担を少しでも軽くしようと、自衛隊運営の大規模接種センターを稼働させれば、一部メディアはシステムの不備があると批判し、最近では間もなく始まる職域接種が「人員確保や公平性に課題」(6月2日、朝日新聞)と、大企業優遇との批判が上がりました。

 健全な批判がより良い政策につながりますから、批判そのものを否定しません。

 しかし、振り返ってみると、いかに「批判のための批判」が多いかが分かります。ワクチンが入ってくる前から懸念を広め、対策を取ればそれを批判し、さらなる対策にここが足らないと批判、批判、批判…。

 「熟議」は、一体どこへ行ったんでしょうか?

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

zakzak

  1. 高市氏の記者会見場で報道関係者怒鳴り声
  2. コロナ、経済対策、外交…新総裁適任は? 識者に聞く
  3. 次の自民党総裁にふさわしいのは誰? 高市前総務相が衝撃の「81%」 菅首相の11・9%を7倍近く引き離す 夕刊フジ・zakzak緊急アンケート
  4. 小泉進次郎氏「妻に申し訳ない」 クリステルさん名義の巨額資産公開で
  5. 巨人・小林“謎の昇格”にナイン「いよいよトレードだ」と惜別 捕手を4人体制とした原監督の真意は