【巨人の事件簿】プロ野球界初の天覧試合で長嶋が劇的サヨナラ本塁打 国民的スポーツとして認められた一戦(2/2ページ) - イザ!

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巨人の事件簿

プロ野球界初の天覧試合で長嶋が劇的サヨナラ本塁打 国民的スポーツとして認められた一戦

 ここで、もう1人のヒーローが生まれる。新人で6番に入っていた王貞治だ。

 まだ、一本足打法になる前で、当たれば長打もでたが、三振も多く、粗っぽい打者だった。その王が同点2ランを放つ。実はこれがONアベックホーマーの第1号でその後2人は106回のアベックアーチを刻むのだ。

 このあと小山から村山実に投手が変わる。巨人の藤田は1人で投げ続け4-4のまま9回裏、巨人の攻撃が始まるときは21時を過ぎていた。両陛下の観戦できる時刻は21時15分まで。延長戦に突入した場合、結果を見届けずに退席しなければならない。

 NHKとともに試合を中継した日本テレビの放送時間も15分まで。後藤達彦プロデューサーは放送時間の延長を要請したが、聞き入れられず、[もう、先頭打者の長嶋に頼るしかない]とはき捨てた。

 その期待に長嶋が応える。2-2から村山の投じた5球目、内角高めの速球を叩く。スラッガー用のカイナーモデルのバットから弾かれた打球感は左翼ボール際に吸い込まれていった。劇的すぎるサヨナラホームラン。

 長嶋は3塁ベースを回ったところで貴賓席を見上げると天皇陛下が身を乗り出しているお姿が、その横の皇后さまの笑顔が眩しい。[ああ、日本の母だなぁ]そんなことを思いながら勝利のホームを駆け抜けた。

 打たれた村山はよほど悔しかったか、その後、亡くなるまで[あれはファウルだ]といいつづけたが、当時の左翼手・西山和良は[僕の真上を越えていった完璧なホームランでしたね]と証言している。

 いずれにしてもこの初の天覧試合によってプロの野球が国民的スポーツとして認められ、長嶋、王の活躍にテレビ視聴率、スポーツ紙の売り上げが急上昇する時代に突入するのだった。(スポーツジャーナリスト・柏英樹)

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